昨日の夜勤中、暇に飽かせて見ていたYouTubeの動画の中に認知症を発症した老猫の記録があった。猫のことばかり考えているように見えて、俺は他人の猫動画を見ることはほとんどなく、猫カフェにも行かないしペットショップを覗くこともない。なのになぜ昨夜に限って猫動画を見る気になったのかというと、認知症の猫がどういう行動をするのか知りたかったからだ。昨日の散歩で見かけたヨレた老猫は覚束ない足取りでその辺を歩き回るばかりで、こちらの呼ぶ声にもまったく反応せず、ロボット掃除機のように障害物に行き当たっては向きを変えることを繰り返していた。寡黙という点を除けばまさしく動画に出てくる老猫と同じ症状だった。一方、我が家のサチコにはそのような症状はなく、たまに階段で粗相するのもトイレに排泄物が残っているからだし、動いている時の目的も「水を飲む」「ご飯を食べる」など傍目にもはっきりしている。ただサチコの場合は鳴き方が認知症の猫によく似ていて、若いころには聞いたことのない発情期のようなダミ声で声量も大きい。今のところ鳴く理由がほぼ明確に分かるので認知症が進行しているとは思っていないが、声量が大きいのは耳が遠くなってきているからだと思う。耳の性能を確認するため、時々離れた場所で擦過音を鳴らして耳がこっちを向くか試しているが、以前より大きな音じゃないと反応しなくなっている。ちなみに動画に出ていた猫は14歳の時に飼い主が異変に気づき、15歳で死亡したとのことで、個体差があるとはいえその年齢で発症することが驚きだった。
日曜日の夜勤明けはオートフォーカス迷う君のご機嫌伺い。いつものように甲州街道駅をスタートし、ねぐらを覗いてみたもののもぬけの殻で、辺りを見回すと道路向かいの駐車場に怪しい猫影を検知した。
ここらでたまに見かける茶霜降り。いわゆる一つのred ticked tabbyという毛色。
サビの民家の裏手には先々週も見かけた子猫がいた。この子もやっぱり白斑入りの茶霜降り。
去年6月以来のサビが子持ちになっていたと一瞬喜んだが、たぶんあの子たちの母親はこちらの霜降り二毛。今日も車の下で伸びているのを見かけたが、いくら呼んでも反応はなかった。お母さんもたまには休みたい。