毎年春と秋、桜と彼岸花の季節に訪れているこまこま散歩だが、今秋は例年より彼岸花の見ごろが遅く、その時期を見極めるのが難しかった。近所の群生もまだほとんど咲いておらず、時期尚早とは思ったものの、10月は色々と予定があって忙しく、行くなら二連休の昨日か今日しかないだろうと思っていた。
最高気温はどちらも30℃程度が予想されていたが、日差しがあると苦行と化すのが目に見えており、終日曇りの予報だった今日を選んだのは正解だったのか否か。雲が厚くて暑さに苛まれることこそなかったものの、暗かったせいか多くの猫が寝坊しているものと見えて、会いたいと思っていた多くの猫に会えずじまいだった。暗すぎると撮影時にピントが甘くなるのも困りもので、高倍率ズームレンズの宿命とはいえやや残念な結果だった。行く前から漠然と思っていたことだが、彼岸花の時期にこまこま散歩するのはもうやめようと思っている。季節ものに拘りすぎると本質を見失いがちだが、俺が接したいのは猫であって花ではない。あの辺りは普段から里山の美しい景色が見られるし、気兼ねなく猫と向き合えるオフシーズンの方が百万倍楽しいと思う。
……というような所感の散歩だったが、一度に載せるには写真が多すぎるので、今日のところは前半の触りだけ紹介しておく。来月2日、メンテナンスで終日サーバを止める予定なので、後半部分は復帰後の動作確認を兼ねて載せようと思っている。
府中本町を5:16に発つスジで新秋津〜秋津を経由し、高麗にたどり着いたのは6:24。彼岸花の見ごろにはまだ早いとの情報が出回っているのか、駅に降り立つ人は思いのほか少ない。「みんな元気かなー」などと一人ごちながら歩くこと数分で見覚えのある毛むくじゃらが見えてきた。
3月29日以来の半年ぶり。毛刈りしてもらったらしく、前よりきれいになった。
最後はお花が見えるところでモデルになってくれた。人懐っこい茶トラ白にも会いたかったが、舌を鳴らしても出てくる気配がなく、長毛サビと30分ほど遊んでから次へ向かった。
おいしい牛乳とサンドイッチでお腹を満たすいつもの休憩場所に差しかかると、大きな体格の黒白が斥候のようにこちらを見張っていた。
和平協定を結んだはずなのに、黒白、キジ白、カラーポイントの3匹は俺の朝食を奪う気まんまん。しかしここで何かお腹に入れておかないと6km離れた高麗川駅へたどり着くのも覚束ない。次回、俺は貴重な食糧を猫どもの魔手から守り切ることができるのか!?