昨日は鍵束のキーホルダーを職場に置き忘れてしまい、中河原駅から自宅の近くまでシェアサイクルに乗って帰った。借りた時間は正味10分ほどだったので基本料金の130円で済んだが、返却操作に手こずったせいで、用が済んだのに15分以上もその場から動けなかった。俺のスマホはIIJmioと日本通信を使っており、これら格安SIMは12時台の通信速度が極端に遅くなることがよく知られている。返却がちょうどその時間帯に重なったせいで、アプリの返却ボタンを押してもタイムアウトを連発するばかりで、ヘルプを参照しようにもそれさえなかなか表示されない。自転車は施錠して所定のラックに格納しており、義務はきっちり果たしているのだからよほどそのまま帰ろうと思ったが、クレジットカードを人質に取られているのでそうも行かない。電子的に返却処理がなされず、課金だけが続いて翌月に目玉が飛び出るような事態になっては困るので、夜勤明けで疲れているところ、根気よく何度も同じ操作を繰り返して何とか処理することができた。通信が途絶したり、スマホの電池が切れたりと、様々なケースが想定されているとは思うものの、そういう事態になった時のクソ面倒臭さは想像以上ということがよく分かった。
それから一夜明けた今日の散歩は北野~八王子。故・ぽんちゃん邸や青スコ邸を経由する峠越えの長いコースだが、やはり今日も猫にとってはやや暑いのか、見えるところに出ているのが全然いない。スタートから40分ほど経過して、路地の三毛ちゃんを見つけた時は心底ほっとした。
警戒気味の三毛ちゃんは5月以来。指の匂いで思い出してくれたみたい。
知り合って1年ちょい。兄弟と思しきもう1匹の方がややフレンドリーだが、1月下旬を最後に見ていない。
車の下に隠れた黒白を諦め切れず、その場でうだうだしているうちに、民家の壁際にもう1匹いることに気づいた。
猫たちの冷淡な反応に落胆して立ち去ったと見せかけ、路地を一回りして戻ったら案の定。すっかりリラックスしているではないか。
このアングルで写真を撮るのも久しぶりな柳の花街。日陰で黒が寛いでいるのが分かるかな。
ここで再び猫に会えたことがとても嬉しい。何度足を運んでも空振りだったので、もうすっかりいなくなったと思って諦めていた。
スリムな体形のこいつは以前ここで暮らしていた人懐っこい黒を思い出させるが、犬歯が特徴的だったあの子とはまったくの別猫。
去年11月、ここで最後に見たのがあの臆病なキジ白だった。元気にしてたかー。
ここ、柳巷花街の猫置屋にはかつて三毛姐さんをはじめ、たくさんの猫が身を寄せて、道行く芸者さんに撫でられるなどして暮らしていた。果たしてこの街にはあと何匹の猫が残っているのだろう。