寒冷前線が通過したとのことで強い南風が北風に変わり、昨日28.6℃だった最高気温が今日は21.6℃に留まった。気温が上がらなかったのは風向きだけでなく雲が多かったことも一因だろうが、とにかくここへ来てようやく秋らしい冷涼な空気を感じるようになった。夜勤前後の散歩でもそれなりの数の猫を見かけるようになって張り合いがある反面、体力の衰えを感じることが増えたのはあながち年齢のせいだけでなく、暑さが長く続いたことも無関係ではないはずだ。過酷だったこの夏は様々な生き物から活力を奪った。その象徴的な例がゴンの失踪であろうし、外で暮らすそうした猫たちの許へバカ正直に歩いて赴く俺なども、そう遠くない将来同じような転帰を辿る可能性が高い。それが対等な姿勢というものだと思ってやっているけれども、なにぶんあちらの寿命の方が短くできているものだから、これからもしばらくは淋しい思いをしなければならない。
今日の散歩はモノレールの高松からスタート。駅から徒歩3分の路地にはファミリーと思しき何匹かの猫が暮らしており、とりわけ4月下旬を最後に姿を見ていないサバ白への会いたさが募って選んだコースだったが、目に入ってきたのはすでに準備運動中の黒白。あまりフレンドリーだった印象はないけど、もしかして懐く気まんまん?
前足踏み踏みが止まらない。君ってばこんなに人懐っこかったのかー。
逃げたサビのあとをついて再び境内へ。ちょうど本殿で七五三と思しき御祈祷が行われており、どーんという太鼓の音に驚いて猫も人間もそそくさと退散した。
今日はとても嬉しい再会があったので、これを書いている仕事中もちょっとテンションがおかしい。このアングルに見覚えあるでしょ。
10年前に同じ場所で撮った写真はこちら。エントランスでちょこなんとしているのは2年9ヶ月ぶりのチョビ1号。
神社のサビに逃げられたあと、上矢印邸で上矢印ちゃんを見かけたものの敷地の奥へ消えてしまい、そのまま散歩を終えるのも物足りなくて、立川駅南口でシェアサイクルを借りて延長戦に突入。立川勤務時代の散歩コースを巡りながら柴崎体育館方面へ向かっていたら、偶然にもチョビ1号と奥さんが一緒に庭に出ていたという次第。さすがに3年近く会っていなかったので忘れられているらしく、隣の家に逃げ込んできょとんとしている。
行っちゃった。昔を思い出すな。
後半戦の最後はゆっくり邸に立ち寄った。先月末に来た時は空振りだったけど、今日は古参の黒がいた。
こいつもずいぶん古い馴染で、初めて見かけたのは2012年4月。チョビ1号と知り合った半年後ではあるが、こいつはその時すでに成猫のようだったので、少なくとも14~15歳にはなっていると思う。
高松からスタートして、徒歩だったらとてもここまでは来られなかったと思うが、シェアサイクルを使い始めてから散歩の幅が広がった。チョビ1号にも会えたし、最後にこいつの可愛らしい風体も拝めて良かった。