念願のおもちゃのまち散歩


日光市の猫

 インストール後の細かな残り作業を片付けるため、今日も家から一歩も出ることなく一日を終えた。窓辺に差し込む日差しは暖かく、これなら出かけておけば良かったかなと少し後悔したが、あとでアメダス情報を見たら最高でも13.5℃だったそうなので、やはり家の中で机に張り付いていて正解だった。明日はさらに下がって9℃だというから、次の出勤からは冬の装いに切り替えないといけない(ただし明後日は16℃の予報なのが悩ましい)。
 出不精になってきたお陰で仕掛かり写真の消費は順調で、今日紹介する今月16日の日光猫散歩の後半が最後となる。今の季節は猫が日差しを求めて出てくるので、またどこかへ出かければすぐに増えると思うが、今のところ具体的に決まっているプランはなく、実現にいちばん近いところにいるのは御蔵島リベンジぐらい。ただこれも冬季間は休業している宿泊施設が多く、せっかくヘリコプターが予約できても泊まるところがないという事態に陥りやすい(現時点でそうなっている)。年内最後のチャンスである来月15日は村の健康診断があり、本土から医療関係者が出張してくるそうなので、今度も無理かも知れない。
 猫の方は前回に引き続きとある砂利の路地で見かけた猫ファミリーから。恐らく10匹以上いるはずの大部分は俺の顔を見るなり縁の下に隠れてしまい、比較的のんびりしたのが数匹残るのみ。
日光市の猫

 若い三毛ちゃん。もう少し近くへ行ってもいいかな。
日光市の猫

「別に構わないけど、その言い方は何だか重いわね」
日光市の猫

 振り向けばそこにも三毛。さっき奥の敷地でも見かけたので、巡回から戻ったところかも。
日光市の猫

日光市の猫

 見慣れぬ人間に気づいて動かなくなった。見た感じ、この子も1歳ぐらい?
日光市の猫

 三毛のあとを追うようにサビが登場。
日光市の猫

日光市の猫

 お花の前で一時停止。可愛いところをちゃんと撮りましたよ。
日光市の猫

 そんな俺たちの様子をのんびりメンバーが眺めている。年恰好が似たり寄ったりなので、もしかしたらこの子たちはみんな兄妹なのかも知れない。2019年に見かけたこのカップルが曽祖父母ぐらい?
日光市の猫

 だいぶ長居したからそろそろ行こうかな。今日はこれから天気が崩れて大荒れになるというし、ほかにも県内に行きたいところがあるんだよ。
日光市の猫

 隠れてしまったお友達にもよろしく伝えておいてね。
日光市の猫

 猫の路地をあとにしてすぐ、民家の縁側で日に当たる猫に遭遇。やっと調子が出てきた感じだけど、電車の発車まであと1時間を切ったし、乗る前にお昼ご飯も食べておきたいんだよなあ。
日光市の猫

日光市の猫

 毛色はきれいなクリーム。O遺伝子の希釈だけでなくティッピングも入っていそう。
日光市の猫

 日光散歩の最後に見かけたのは駐車場の片隅に佇むキジトラ。
日光市の猫

日光市の猫

 ……のように見えて実は二毛。胴体や右前足の爪先にレッドが見える。
日光市の猫

 そして何よりこの子は知ってる子。まだコロナ前の2019年7月、妻とともに福島県の猫温泉へ向かう途中、日光駅周辺を散歩していて最初に見かけたのがこの子だった(こちら)。会えたらいいなとは思っていたけど、まったく同じ場所で再会できるとは何という僥倖。
日光市の猫

 散歩を終えて駅前のレストランでゆっくり食事を取ったら発車まであと5分。東武日光12:03発の普通列車に乗り、途中新栃木で乗り換えて、1時間20分ほどの所要時間で降り立ったのは東武宇都宮線の「おもちゃのまち」。この風変わりな名前は駅名でもあり、この駅の建つ壬生みぶ町の町丁名でもある。もともとは栃木県下都賀郡壬生町大字安塚拓生という長ったらしい地名だったところ、1960年代に造成された工業団地に多くの玩具メーカーが進出してきたため、1977年に住居表示が実施された際、すでに存在した駅名に合わせて栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち(一丁目〜五丁目)と改められた。住居表示が実施されると住所が短くなるのが普通だが、このケースでは逆に文字数が増えている点が面白い。町内には工場併設のおもちゃ博物館などもあり、専用のウェブサイトも用意されている。
 俺は幼いころから鉄道が好きで、その分野の図鑑や読み物に親しんでいたので、小学校就学前にはこの駅名を知っていた。北海道在住の俺が東武宇都宮線に乗る機会はなかったが、珍駅名や難読駅名を紹介するような本にはたいてい「おもちゃのまち」と「壬生」は載っていた。壬生だけでなく、勿来や艫作、石動や府中といった難読駅名を容易く読んでみせて、周囲の大人をのけぞらせるのが幼い俺の楽しみの一つだった。大人になってからは乗り鉄としてそうした駅を実際に訪ねるようになったが、東武宇都宮線は機会がなく、乗り鉄の情熱も失われた今になって猫散歩という形で実現することになった。半世紀前の憧れだった駅に降り立って感慨深いのはもちろん、わずか数分で猫に遭遇できるとも思っていなかった。
壬生町の猫

 ちょっと警戒心が強そうだけど……。
壬生町の猫

 何とかその場に留まってくれた。記念すべきおもちゃのまち猫の1匹目は黒白。
壬生町の猫

 といってもこの辺りは田んぼを潰して造成された住宅街で、歴史が浅いせいか、さほど猫は多くない印象。カメラに収まったのは飼い猫と思しき白が最後で、そのほかに1匹逃げられただけだった。
壬生町の猫

壬生町の猫

 天気が急変する前の最後の日差し。南向きは眩しそう。
壬生町の猫

 なので日陰でもう1枚。きれいなブルーアイを見られてなお嬉しい。
壬生町の猫

 予定ではこのまま東北本線の石橋か雀宮まで歩くつもりだったが、有頂天になっておもちゃのまちを歩きすぎたため疲れてしまって断念。バスもしばらく来ないので、タクシーを呼んで石橋駅まで移動することにした。20分ほど待てば湘南新宿ラインの快速に乗れるので、武蔵小杉までグリーン車で寝て帰ろうという寸法だ。
下野市の猫

 その20分ほどで見かけたのがあの子。
下野市の猫

 近寄る素振りを見せたら向こう側へ飛び降りたので、路地を大回りして何とかもう1枚撮った。本来ならこの日は御蔵島リベンジ猫旅に出発する日だったが、急発達する低気圧により大荒れになるとの予報で断念した。残念ではあったが、念願のおもちゃのまちを歩けたのは、まさに災い転じて福となすを地で行ったような感じだった。ちなみにこの手の風変わりな地名ということでは、山梨県上野原市コモアしおつという土地を猫散歩したことがあって1匹遭遇している(こちら)。こちらは住居表示前の町丁名が大字四方津なのであまり代わり映えしないが、四方津という駅名は難読だと思う。
下野市の猫

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