我が家の庭には水鉢(という名のステンレスボウル)が置いてあり、通りすがりの生き物がいつでも喉を潤せるようになっている。たまに小さな甲虫が足を滑らせて溺れ死ぬようなことはあっても、妻によれば小鳥やカナヘビが水を飲んでいるのを見たことがあるそうなので、全体的には役に立っているのではないかと思う。この水鉢は玄関のある北側に置いているので冬場は凍結することが多く、特に冷え込む放射冷却の日などは一日中かちんこちんのまま溶けないくらいだが、今シーズンはまだ一度も凍ったところを見ていない。冬の八王子は氷点下5℃程度まで下がることはざらで、布団の中でも冷え込んでいることが分かるくらいだが、今年はそのつもりで掛布団を被っていると逆に暑い。明け方になると布団に潜り込んでくるサチコも、例年なら明るくなるまで一緒に寝ているのに、今シーズンは30分もすればぷいと出て行ってしまう。寒くなるべき時にそうならないのは締まらないなあと物足りなく思う今日このごろなのである。
大晦日の今日は低気圧が通過した影響で午前中まで雨がぱらついており、雨上がりを待って出かけたもののどこのねぐらももぬけの殻。俺は気圧の変化と体調の関連性には懐疑的だが、小動物である猫の場合はそれなりに影響を受けるのかも知れない。カメラに収まったのはわずか3匹だった。
写真では晴れ上がったように見えるが、薄い高層雲がかかっていてかなり霞んでいる。
同じ路地の元来た方を振り返ると黒がいた。これは気づきにくい……。
ゴージャスぱっつん黒白に会いたくて訪ねた路地だったが、どこかに隠れているのか今日も空振り。やっぱり今年は暖冬なのだなあ。
2023年最後の日没まであと3時間。ここは西向きに開けていて、ぎりぎりまで日に当たっていられるいい場所だね。
今年一年を過ごした感想を書いておくと、とにかく夏が過酷だったことと、それが長く続いて辛かったという一言に尽きる。今でこそ猫も人間も冬の出で立ちで出歩いているが、先月上旬までは夏日が続いていたのだから信じられない。
最後にお知らせを一つ。日々の猫散歩やブログの更新については、来年半ばぐらいを目途に終了することにした。いちばんの理由は、通勤途上という今のやり方が体力的に厳しくなってきたこと。繰り返しになるが、猛暑だった今夏はほとんどが夜勤前後の散歩だったこともあって、今までないレベルでダメージが大きく、同じことがもう一度あったらとても無理だと悟った。わざわざ真っ昼間の炎天下に歩き回らなくても、もっと楽に猫を見つける方法はあったと思うが、これは外の猫たちとできるだけ対等な位置に身を置きたいという俺のポリシーであり変えられない。そのほかにも、家族や自分自身に向き合う時間がないとか、就労環境の変化などということもあり、それらについても機会があれば今後の記事で触れるかも知れない。細く長く死ぬまで続ける方法も模索はしているが、今のところ思い浮かばない。
具体的な時期については、前述のように夏を越すのは無理と思う一方、やり残していることも多々あるので、それらが片付かなければもう少し先になると思う。