行楽客で混雑する時期に赴くことの多いこまこま散歩だが、なまじっか景色のいい場所だけに春は桜、秋は彼岸花にこだわるあまり本来の目的を見失いがちで、その反省を込めて、何のイベントも見どころもない平凡な日に再訪する機会を窺っていた。何しろ行楽シーズンともなると早朝から通行人が増えてくるので、その前に写真を撮って猫とも戯れてとなると時間がなくて焦るわけである。そんな散歩は気疲れするばかりで楽しくないので、オフシーズンの今のうちに行っておこうと思っていたが、最近はせっかくの休暇もなかなか出かける気になれず、そうこうしているうちに小晦日を迎えてしまった。追い詰められなければ動かないずぼらな性格は猫関係業務にも表れている。
人出に煽られる心配もなく、そもそも今は年中で最も日の出が遅いので早朝から出かける必要もなく、高麗到着を8時半ごろとして逆算すると、起床は6:20、家を出るのは7:10となりだいぶ余裕がある。朝の気温は0.4℃でこの時期としてはさほどでもなく、日中は15℃ぐらいまで上がるというので厚着の必要もない。テーマに縛られない散歩というのはこんなに楽なのだなあと感慨に耽りつつ、いつもの猫路地に差しかかると馴染の二毛が見えてきた。向こうはもうこちらに気づいているようだ。
彼岸花が咲いていたのはたった3ヶ月前なんだな。何だかもっとずっと前のことだったような気がするよ。
今日の二毛はとても機嫌が良くて、今までになく広い範囲を駆け足でついてくる。
ここはこの子とは折り合いの悪い茶トラ白の縄張りだと思うんだけどな。
最後に日陰で1枚撮って次へ向かった。茶トラ白には今日も会えずじまい。
定点の猫拠点で最初に見つけたのがあちら。もう9時すぎてるのにまだ寝てる。
こいつはここらでいちばん人懐っこい子。元気にしていたようだな。
気配を察してもう1匹登場。こちらも子猫時代からのお馴染さん。
いつもなら牛乳バトルが始まるところだけど、朝のうちは寒いし、ここで食事するのは無理っぽいと思って何も持ってこなかった。代わりに美味しいカリカリが少しあるからそれで我慢して。
憮然とする2匹を1枚撮ったところで今日はここまで。この続きは年明けに載せる予定(こちら)。