今日はいつも通り出勤前に散歩するつもりで仕度していたところ、お昼前から小雨が降り出したので中止した。どのみち今日か明日のどちらかは休載にして、家の猫とまったりするつもりだったのでちょうど良かった。年末年始は仕事で終えることになってしまったが、一般的に仕事始めとされる明後日からは2日間の休暇だし、下旬には4連休も待っている。そもそも今月は出勤回数が9回しかないので、それぞれの拘束時間が長いとはいえかなり楽だ。
今日紹介するのは先月30日のこまこま散歩で出会った猫たち。かつてのような盛況なら3回ぐらいに分けて載せるところだが、最近は彼の地の猫も徐々に減りつつあって、最盛期には6~7匹ほどが暮らしていた農家に残るのも長毛二毛が1匹だけになっている。恐らくネズミ番として活躍したであろう猫たちは、高齢化で離農が進むと失業するほかないのだろう。
前回の記事ではその農家の長毛二毛としばらく戯れたあと、いつもの牛乳バトル会場へ移動して旧知の猫たちと再会したところまでを載せた。この牛乳バトル会場の猫たちも今は数匹にまで減っているようで、以前は必ず最初に駆けつけてきた大白斑のサバ白や茶渦白の姿も見かけなくなって久しい。特に昨秋は主要メンバーのチョコ白にも会えず、ついにあの子もいなくなってしまったかとがっかりしたのだった。
君たちなら消息を知ってそうだけど、俺は猫じゃないので何言ってるか分かんないんだよね……。
手前のキジ白はチョコ白のお母さんかも。8年あまり前、初めて会った時に一緒にいたってだけの根拠だけど。
……などと思いを巡らせていたら、いつの間にか背後に1匹増えているではないか!
よく観察していると、ほかの3匹とは少し距離を置いているように見える。猫の数が減って相性問題が表面化したのかな。
冬の朝は寒いので牛乳バトルは休戦し、40分ほどの滞在で次へ向かう。自然蛇行でくねくねと曲がる高麗川を橋で渡り、農地の一本道をしばらく行くと日なたぼっこ中の猫が見えてきた。あれはこの家で暮らす長毛三毛。
今は眠そうだけど、しゃんとしている時は美人さん(一例)。この家には短毛の三毛も暮らしているが、そちらは俺を見るなり家の中へ駆け込んでしまった。
初めてこの子を見かけたのは2018年9月で、当初は名前も棲み処も分からなかったが、近所に住むという女性がユキちゃんという名だと教えてくれた。もともとどこかで飼われていたところ、飼い主が置き去りにして引っ越してしまい、それからというもの、この辺りのどこかをねぐらにして暮らしているらしい。尤もその女性曰く「人によって言っていることが違う」のだそうで、それが事実かもユキちゃんという名が正しいのかも分からない。
ユキちゃんを気にかけているらしき女性と別れ、さらに路地を少し進むと、行く手を黒白が横切った。
先回りして待ち伏せしていたら案の定鉢合わせ。「どうして!?」という驚愕の表情。
築堤にはさっきの女性と猫がまだいて、それを見つけた小学生グループが「ユキちゃんだ!」と叫んでいた。本名かどうかはともかく、きっといちばん普及している呼び方なのだろう。
この日最後の猫は塀の向こうに見えるポイントさん。これはよく見つけたと自分でも思う。
実は去年3月にもこの近くで見かけた子。もしかしてと思って目を皿のようにして歩いていたら、偶然見つけたという次第。今回のこまこま散歩は9.4km、3時間の小さな旅だった。
新年早々の震災から復興の端緒にもつけていない今日、羽田空港では大きな航空機事故が発生して衝撃を受けているが、敢えてそれには触れずに記事を書いたことを最後にお断りしておく。