今月から3月いっぱいまで冬の猫散歩強化月間ということで予定が目白押しだが、空模様や積雪状況などを見ながら決行か中止の判断をするので、予定通り進むかどうかは分からない。もし予定通り進んだ場合は写真が溜まって大変だろうなどと考えていたが、第一弾となる小田原散歩は思っていたほどの盛況ではなく、恐らくこれが最後の訪問になることを考えるとやや悔いが残った。知り合って10年になるゴロ吉に会えなかったことも残念だし、魚河岸の白が怪我をして自宅療養中というのも予想外だった。連載にするとちょうど2回分で切りは良く、今日はスタート地点の早川駅周辺を紹介し、後半は明日か8日のどちらかに載せることになると思う。
今は年中で最も日の出の遅い時期で、小田原では6:52という日の出時刻が12日まで続くので、張り切って早く行っても仕方がない。現地には8時半ごろ着くように逆算した結果、府中本町6:45発の南武線に乗ることにして5時半すぎに起床した。朝の気温は氷点下0.9℃とさほどの寒さではなく、小田原で16.2℃まで上がったことを考えるとやはり暖冬。歩いている分にはむしろ暑く感じるぐらいだった。
雲の隙間から日が差したのと同時に1匹目を発見。散歩開始から20分後のことだった。
きれいな鉢割れのサバ白。この毛色からスタートって割と珍しい。
周囲が何となく生臭いというか、常に鼻の奥で魚の匂いを感じるのは、ここが漁業と水産加工業の街だからだろう。これは慣れない人にはかなりストレスだと思うが、長く住んでいるとほとんど気にならないから不思議だ。俺が育った函館も加工中のイカの塩辛の匂いが漂う街で、今考えるとあれはかなりの悪臭だったと思うが、当時はそれが当たり前で何も感じなかった。2020年の沖縄東北猫旅で八戸を訪れた際、何十年かぶりにその匂いを嗅いだ時は、むしろ懐かしく感じたくらいだった。
黒猫って撮影が難しいっていうけど、とりあえず何でもいいからシャッター切っときゃいいことに最近気づいた。なぜなら黒猫はどう写っても可愛いからね。
……などと持ち上げて親睦を図ろうとしたものの、近寄ったら車の下へ潜ってしまった。舌先三寸は猫にも通用しない。
ここで2匹いることに気づいた俺。そういやこの辺は多いんだった。
短毛はシャイな性格らしく、舌を鳴らして呼んでも身じろぎもしない。
犬まで出てきた。ここはたくさんの生き物が暮らしている日本家屋だな。
高架橋を2分おきぐらいに新幹線が通過していくが、猫たちは慣れたもので気にする様子はない。
そしてこいつは今日最初の顔見知り。初回は2022年1月、前回は2023年1月という年に一度の再会。
漁港へ近づくとともに魚の匂いと猫の気配が濃くなってくるようだ。川沿いの駐車場で日なたぼっこ中のを発見。
今日のところはきょとんとするキジトラでおしまい。残りは明日か8日にまた載せる。
ちなみに今日歩いたコースは去年とまったく同じだが日程は少しずらした。去年は何も考えずに1月2日に来たら箱根駅伝にぶち当たってしまい、街も駅も大混雑していて落ち着いて散歩できなかった上、国道1号を渡る時、鈴なりの観客の前で派手にすっ転んでひどい目に遭った。今年の方が猫が少ないのは残念だったが、散歩自体はまったりできたので満足度は意外に高い。