今日は手荷物を持っての出勤だったので、どこへも寄り道せずにまっすぐ出勤した。小田原の後編を載せるのは今日か8日になると書いていたのはこれが理由で、夜勤の仮眠時に使っていたブランケットを家に持ち帰って洗濯したので、どちらかの日に職場へ持って行かなければならなかった。できれば今日は荷物を持たずに出勤して、馴染の猫たちに新年の挨拶でもして回りたかったが、仮眠する時にブランケットがないと寒いのでヘタレたという次第。新年の挨拶は明日以降順次ということで……。
あと先日来チャレンジしているサチコのウンコオブジェは、現在のところ何日か分の新たなウンコをピックアップし、天日干しした中から良さげなものを選ぶ段階になっている。ウンコというのは乾燥すると分離しやすく、次工程であるエタノール浸漬の前に木工ボンドなどで固定しておかないとバラバラになってしまう。また先日の失敗の教訓から、より美しく完成させるにはレジンが固まるまでウンコを固定しておく専用治具があった方がいいことが分かり、そちらも暇を見つけて作ることにしている。ウンコというのは生きることの証であり象徴でもあると思うので、できるだけ納得のいくものを作りたい。
話を昨日の続きに戻すと、小田原散歩は漁港まで進んだところ。魚臭さが増すとともに猫影も濃くなっているが、時刻はすでに10時を過ぎており、忙しく行き交う鮮魚トラックや観光客の雑踏でなかなか見えるところに出てこない。ようやくカメラに収まったのは車の向こうの黒で、これでもだいぶ思い切った場所に佇んでいる方だ。
呼んだら飛び下りて近寄ってきた。君は可愛らしい顔立ちだねえ。
指で挨拶したかったが、知らない人は怖いと見えて、すんでのところで逃げてしまう。これだけ賑やかな場所でこうなのだから、もともとの性格がシャイなのだろう。
「君も食べたいならこっちがいいよ。二人で食べてもまだたくさんあるんだから」
俺は多くの企業が4日から仕事始めだと思っていて、この日こんなに人出が多いとは正直予想していなかった。漁港にはたくさんの猫影があったものの、大部分は人前に出てくることなく、写真を撮影する術もなく30分ほどうろうろして断念。再び市街地へ向けて歩き出したのだった。
まあそれでも割とすぐに次が見つかるのはやはり小田原。
高みのキジ白は近寄っても大丈夫そう。いい子だねー、下りておいでよー。
下りて来たとはいっても1.5mぐらいの高さがあって、ライブビューにして万歳して撮ったら微妙な顔つきになっちゃった。大きなレンズが怖かったか。
2年ぶりに訪れたとある猫拠点。濡れ縁で待っていたかのように猫が佇んでいた。
呼んでも反応しないのは初対面だから。この時点で俺は一昨年も見かけた人懐っこい子(こちら)だと思っていたけど、あとで調べたらまったくの別猫だった。
ここはお寺の広い境内。茂みからもう1匹の茶トラ白がこちらを見つめて鳴いている。
引いた写真を撮り終えるのを待たずしてごろーん開始。可愛いねえ。
一通り撫でくり回して立ち去ろうとすると山門まで追いかけてきた。こうされると後ろ髪を引かれてなかなか先へ進めない。
最後の立ち寄り先はとある神社の参道。去年は少なくとも5匹の猫に遭遇した場所だが、この日見かけたのはこちらを訝しむ三毛が1匹だけだった。
去年より格段に警戒心が強くなっていて、近寄ることはほぼ不可能。全身を見せてくれたのもほんの一瞬だった。
12.2km、4時間半に渡る小田原散歩はこれでおしまい。これが最後と思うと名残惜しさが募るが、ほかにも行きたいところが目白押しという中、果たして再び訪れる時間的余裕があるかどうか……。性格の穏やかな猫の多い土地なので、できればもう一度とは思っている。