最近、南武線では人身事故が相次いでいて、昨日までの3ヶ月間で5件も発生し、そのうち直近の3件は死亡事故となっている。なので南武線沿線を散歩する時は、いつ足止めを食うかと警戒しながら利用している。以前こういう警戒感は中央線の専売特許だったが、府中市民になってからはあまり乗らなくなったので、今どうなっているかよく分からないし関心もなくなった。この記事を書くにあたって、過去45日間の中央線の遅延状況を確認したところ、定時運転を完遂できた日は一日たりともなかった。毎日遅延ばかり出しておいて、「中央線が好きだ。」などというキャッチコピー、臆面もなくよく言えたものだと思う。
ちなみに俺は今のところ南武線では人身事故に遭遇せずに済んでいるが、自分が乗っている電車が人を轢いたことは今までに二度あった。最初は25歳ぐらいの時、吹奏楽の練習帰りに吉祥寺から乗った下り電車が、国立のホームで線路に転落した女性を轢いた。飛び込みなどではなく、雨で足を滑らせたらしかった。自分が乗った車両の妻面(連結面)窓からその人の姿が見え、救急隊が到着するまでの間、ホームや車内の乗客が声をかけて励ました。その後聞いたところでは幸いにも一命は取り留めたそうだ。残りの一回は2014年4月の出来事で、三浦へ猫散歩に行く途中、京急川崎から乗った下り特急が八丁畷(京急川崎第一踏切)で人を轢いた。京急川崎第一踏切は魔の踏切として知られ、これまで無数の人身事故が起きている。
幸い今日のところはつつがなく中野島に到着し、最高気温29.0℃と暑い中を登戸へ向けて散歩開始。先日も訪れたばかりの場所をスタート地点に選んだのは、この区間に会いたい猫が何匹かいるからだが、そこへ至るにはもう少し時間がかかる。
1匹目は3日前の朝も見かけた白。
逆光だと毛並みの乱れが目立つが、顔つきは穏やか。日差しが気持ちいいのだろう。
会いたい子の1匹目は大白斑の三毛。ちょっと冷たい感じのする美人さん。
ちょうど出てきた近所の婆さんによれば、この辺りではシロちゃんと呼ばれているそうだ。
シロちゃんの次は黒。かつて広い駐車場だった場所に建蔽率ぱつぱつの狭小住宅が建ち、日当たりの良かったお寛ぎ場所もこの有様。
「撮るなら撮るって言ってくれなきゃ。色々と準備があるんだから」
会いたい子の2匹目はまたまた三毛。大白斑が続くのは偶然ではなく、多分に俺の好みが入っている。だって大白斑ってみんな美人さんに見えるんだもん。
ここは電車の車窓から見えるので、カメラに収まるのは5月以来でも、見かけるのはそれほど久しぶりではない。
登戸には14時前に到着し、すぐに下りの快速急行に乗ったが、今日は多摩センターの手前でもう一箇所寄り道した。草むらから首をもたげてこちらを眺めているのが分かるかな。
枯れ草の上は居心地がいいらしく、いくら呼んでも動こうとしない。保護色にもなっているようだね。
薄色のサビも現れた。オールスター登場で興奮を抑え切れない俺。
会いたいと思ってねぐらを訪ねても、会えないことの方が多い猫散歩だが、今日は奇跡的に4匹すべてに会うことができた。運を使い果たしたかも知れない。
この子はカメラが苦手なので、しつこく写真を撮っているとしかめっ面になってしまう。なので撮影は手短にさっさと済ませ、残りの時間はしなやかな毛皮を丁寧に撫でてやった。俺は猫写真の専門家ではないし、猫との逢瀬に使える時間は限られているので、カメラを下ろしている間はもっぱら撫でて過ごすことにしている。