今朝は出勤前に横浜線の相原から橋本まで歩いて全滅(1匹逃亡)だったので、図らずも二日続けて台湾の猫たちの出番となった。
今回の台湾猫旅は初日も2日目も雨に祟られ、3日目(1月10日)の午後になってようやく晴れた。それまでの遅れを取り戻すべく、琉球嶼の濃い猫影を漏らさずカメラに収めようと頑張ったが、帰りの船が出るまでわずか1時間50分。そのうち2~30分は出租機車の客引きから逃げ回っていたので、最後は駆け足で港へ向かうことになってしまった。
台湾で撮る写真はスクーターを入れない方が難しい。次の台湾名物は茶色だな。
ティックドタビー(霜降り)は原産国が特定されておらず、台湾に多く見られる理由は分からない。ただ、台湾の原住民は人類移動によりフィリピンやインドネシア、マレーシアなどに渡ったとされていて、その中にはティックドタビーの多い地域もあるようなので、個人的には台湾原産の可能性もあるのではないかと想像している。
こちらの建物は伝統的な三合院。コの字型になった住居建築で、中庭には金桶(冥銭を焼く焼却炉)が配置されている。金桶は道端や空き地などどこにでも置いてあるが、仏具なので、ゴミを投げ入れたりしてはいけない。日本と同様に台湾でも野焼きは禁じられているが、冥銭は例外とのこと。火のついた天灯が空を飛ぶのはOKだったりもして、基準のよく分からない国だ。
子猫は2匹いたらしく、いつの間にか母とそっくりなのが出てきていた。
こちらに興味はあるようだけど、警戒してしまって動かない。やっぱり急ぐとダメね。
猫ストリートとでも呼ぶべき路地の次の猫は黒白。その後方にも1匹いる。
少し腰を浮かせた黒白。お願いだから逃げないで。台湾3日目にしてようやく晴れたんだから。
ごめんよ、日本製造豪華貓乾乾(日本製高級カリカリ)は東港のコインロッカーに置いてきちゃったよ……。
大きな黒はお母さんのようだ。ちょこんとしてこちらを見張っている。
ちなみに台湾全体で見ると猫の毛色に大きな偏りはなく、マッカレルタビー(トラ模様)が圧倒的に多い日本と違って、クラシックタビー(渦巻き)やティックドタビーも満遍なく見かける。ただし、これまで4回にわたる台湾猫旅で、白猫だけは一度も見ていない。この国の猫は、雪とは無縁のどこかから流入したのだろうか(日本の猫は中国大陸から流入したとされる)。
で、今日最後に紹介するのもやっぱりティックドタビー二毛。
この時すでにスタートから1時間が経過し、帰りの船まで残すところ50分。公営船の出る大福漁港までの距離感が分からないため、そろそろ先へ進むことにしたが、人の住むところには必ず猫がいる。小さな島の猫散歩は、もう少しだけ足止めを食うことになるのだった。続く。