昨日は用があったので仕方なく外出したが、今日は一日中どこへも出かけず着替えすらしなかった。何となく扁桃腺が腫れているような感じがして、体もだるいので、大事を取って台湾猫旅の続きを載せとく。
前回の記事では猫旅2日目(1月9日)の午後、高雄市岡山区で出会った猫たちを紹介した。散歩を終えたのは15時半で、店じまいするにはまだ少し早かったが、次第に雨が強くなっていて、これ以上歩き回っても無駄に濡れるだけと諦めた。この日泊まったのは台南駅裏の学生街にある掘旅青年旅舎という宿で、分類上はドミトリーを備えたホステルだが、何部屋かある個室が良さげだったのと、近くにコインランドリーがあるのでここにした。いつものことだが台湾猫旅は海外旅行としては極限まで少ない荷物で訪れていて、2泊3日程度なら何とかなるが、それ以上となると、どこかで洗濯しなければ荷物が減らせない。宿泊料は1,900元で今回の猫旅では最も高かったが、従業員が流暢な英語を話すので、意思の疎通は最もスムーズだった。
台南では翌10日(3日目)になっても雨が止まず、猫散歩はほとんどできなかった。予定では台南随一の老街である安平から台南駅まで歩くつもりで、一応そちらへ向かうバスにも乗ったが、激しい雨の中、そんな距離を歩くのは無理と悟り、途中の郭綜合醫院というバス停で降りた。そこは神農街と呼ばれる古くからの下町に近く、猫も何匹か見かけたが、逃げられるなどして撮影はできなかった。
台南でカメラに収まった唯一の猫は、宿を出てすぐに見かけた黒白。
時刻は7:26。予定ではとっくに安平老街をスタートしている時間だが、あまりにも暗くて、宿を出るのを遅らせた。それでもやっぱり目はまん丸。
台南で雨に降られたのは本当に残念だったが、それ以降は次第に回復してきた。台南9:29発の区間車に乗り、1時間で高雄に着くと、空が明るくなって気温も少し上がってきた。高雄駅前から出ている東港行きのワゴンタクシーに乗るまでがこの日午前のスケジュールで、発車まで50分ほど時間があったので、その辺をぶらぶらしてみた。大都会だけあって、見かけた猫は1匹のみ。
台湾でよく見る霜降り猫。いわゆる一つのレッドティックドタビー白というやつ。
なお、まったくもってフレンドリーではなく、近寄ったら庇の上まで逃げてしまった。
高雄から乗ったワゴンタクシーは台88線「快速公路」を西へ向けてぶっ飛ばした。快速公路というのは省道つまり台湾省が管理する高速道路で、これとは別に国が管理する「高速公路」というのもある。台湾省というのは本来、中華民国における地方自治体の一つだが、現在では名目上の概念に過ぎず、部署は違っても国が管理している点では同一だ。
制限速度に30km/hくらい上乗せしたスピードで快走し、ワゴンタクシーは40分で東港渡船碼頭(東港フェリーターミナル)に到着した。東港は屏東県東岸に位置する人口48,000人ほどの鎮で、漁業が盛んだそうなので猫もいるだろうが、ここでは寄り道せずに12:36発のフェリーに乗る。目指すは琉球嶼、「小琉球」とも呼ばれる小さな島だ。
東港から小琉球へ渡るフェリーは毎日18往復が運航されていて、そのうち14往復は民営船で白沙尾港へ向かい、残りの4往復は公営船で大福漁港へ向かう。船賃は民営が片道230元で公営(同200元)より高いが、15~30分毎の運航で待たずに乗れることや、島の観光拠点が白沙尾港になっていることから、利用者は圧倒的に民営の方が多い。俺は効率よく島内を歩くため、往路に民営、復路に公営を選んだが、オフシーズンだったせいか、降り立った白沙尾港は閑散としていて、しつこい機車出租(レンタルバイク)の客引きがいなくなると、人影はほとんどなくなった。
忙しそうなキジトラ。人懐っこい素振りは見せるものの、目線はもらえずじまい。
伝統的台湾住居建築の三合院が二段重ねになったアパート(?)。地面にはサビ猫。
本土とは隔絶された環境だけど、サビがいるなら茶系もいるんだろうな。
うーん、これは微妙。台湾にはこうした赤茶けたキジ色が多い。模様もトラなのか霜降りなのか悩ましいが、眉間のM字ラインが普通なので、ここはキジトラに分類しておく(霜降り猫はM字ラインの濃い個体が多い)。
ちなみにここもレンタル用のスクーター置き場。運転免許証の中国語翻訳文を持ってきているので、50ccまでなら(レンタル屋の裁量次第ではそれ以上も)運転できるんだが、それほどの時間はないんだよなー。
見張り番と思しき猫はてこでも動かない様子。この続きはまた後日。