今月から勤務時間が通常に戻ったので、朝の猫関係業務も先週のように頑張りすぎずに、中野島~京王稲田堤(4.9km)という中庸なコースに留まった。猫の数も距離に比例してくれればいいんだが、生き物相手ではそうも行かず、カメラに収まったのは3匹だった。
夜勤明けに立ち寄ることの多い、とある猫拠点。最近ここの猫たちにあまり会えなくなっていて、朝ならいるかと思って来てみたが、出てきたのは白が1匹だけだった。ちなみに時刻は6:06。
君のお友達はみんなどこへ行っちゃったの?
白の駐車場からそう遠くないマンション裏にはキジトラが佇んでいた。
待ち人じゃなかったのでしょんぼりしてしまった。ごめんよ……。
最後の猫はとても警戒心が強く、アップを撮るのにかなり苦労した。
この子はノルウェージャンフォレストキャットのアンバーのように見える。アンバー色の毛色を発現するのはE遺伝子座の遺伝子型が劣性ホモeeの時で、イエネコではノルウェージャンフォレストキャットでしか確認されていないそうだ。この遺伝子はMC1R遺伝子といい、E2染色体上に格納され、劣性変異ではアスパラギン酸というアミノ酸がアスパラギンに変化していることが分かっている。ほかの動物ではよく観察される変異だそうだが、イエネコにおいてはただ一つの血統種でしか確認されておらず、しかも劣性遺伝となると、市井の外猫たちが自然交配でこの毛色を纏うのは当分先のことになるだろう。後ろ足にモザイクがあるような気もするので、単なる雑種の二毛かも知れないが、こんな毛色に出会うたびに本をめくることになるので勉強にはなる。