一日一猫の終わりに向けて、行きたいところを片付けるプロジェクトが進行中だ。予算的にも時間的にも大がかりな旅行はできないが、大島、小田原、銚子、那珂湊と小さいのがちょこちょこと続き、今日から1泊2日で出かける会津若松が今月分の最後になる。行きたいところは無数にあってキリがないし、遠いから尊いというわけでもないので、来月は主に地元の猫たちを訪ねて回ることになると思う。3月は台湾猫旅を予定しているが、実現できるかどうかはまだ分からない。
猫旅のスケジュールを考える場合、主目的の街を朝から散歩できることが条件で、今回の会津若松の場合だと府中本町5:29発の武蔵野線に乗れば、大宮から新幹線で郡山まで行き、さらに高速バスに乗り換えて現地には8:53に着くから、冬場なら日帰り散歩もできなくはない(夏場の9時スタートは暑くて無理)。しかしそれでは旅情に欠けるし、会津若松のほかにも行きたいところはあるので、今回は去年と同様に只見線を経由しつつ1泊2日に短縮してみた。具体的には前回利用した只見線上り列車が小出5:36発だったところ、今回は13:12発の列車にして小出の前泊をなくした。一方、この列車だと時間帯が遅すぎて、前回のように会津川口や会津高田で散歩するのは難しいので、今回は小出に近い只見で散歩時間を設けることにした。只見は小さな集落で、次の列車が来るまでの3時間半、凍えずに過ごせる場所があるのか心配ではあるが、オフシーズンの平日でも営業しているお店や施設はいくつかあるようだ。帰宅するのは明日の21時半ごろなので、彼の地で会った猫たちの紹介は明後日以降になると思う。
今日予約投稿で紹介するのは今月23日、約1年ぶりとなる水上散歩で会った猫たち。今年は暖冬の傾向が顕著で、今まで4回訪問した中で最も雪が少なく(というかほとんどなく)、それが理由かどうか分からないが、たくさんいるはずの白猫はわずかしか見かけず猫自体も少なかった。
会津若松と同様、水上も冬に訪れる街なのでスタートはある程度遅くても良く、府中本町5:16発〜水上8:52着という例年通りの始発のスジ。ただこの日は朝のうち日差しがなく、谷川連峰から吹き下ろす北風が強くてかなり寒かった。
猫も植え込みの向こうでじっとしている。
三角おにぎりチックな長毛茶トラ。しゃがんで撮ろうとしたら逃げちゃった。
こちらは定点の猫拠点。今年はいつになく閑散としているが、その辺をうろうろしていたら黒白が現れた。
しかし、擁壁の上へ逃亡。去年も逃げられた子だから覚悟はしていたよ……。
積雪状況はこんな感じ。まああまり多すぎても、一昨年みたいに消雪パイプで足元がぐちゃぐちゃになって困るんだけれど。
ここで薄色を見かけたのは2021年1月の二毛ぐらい。少数派とはいえ血筋は受け継がれているようだ。
今年は登場人物が少ないけど、みんなにもよろしく伝えておいて。
利根川の河岸断崖にあたる崖上にも猫の巣窟が。最初は白と黒の組み合わせ。
天気が回復してきたので、そろそろ出てくるころだと思って来てみたよ。
この辺りにはたくさんの白猫がいて、ブルーアイも複数いるので同定が難しいが、この子はたぶん初めてだと思う。いちばん近いのはこの子だけど、鼻の形が違っているような気がする。
今年はこんなものかなと思って立ち去りかけたら、それを待っていたかのように猫が顔を出す。
ビニールシートの中で温まっていたのかー。今日は風が強いからなあ。
今日はこれから国境の長いトンネルを抜けて雪国へ行ってみようと思っているんだけど、あちらはきっと吹雪いているんだろうねえ。
そうこうしているうちに、ビニールシートから白いのがもう1匹出てきた。
うーん、オッドアイの白も複数いるけど(一例)、左がブルーで右がイエローはこの子だけかなあ。
気配を察して次々に出てくる。いったいそこには何匹入っているの?
今回の水上散歩で猫を見かけたのは温泉街が展開する湯原周辺だけで、このあとしばらく南下して小日向の方まで歩いてみたが1匹たりとも見かけなかった。そして今回は散歩中に道路の穴に嵌まって足首を挫くという失態を演じてしまい、それでも構わずに越後湯沢まで足を延ばしたら、さらに新幹線の運休で大嵌まりする羽目になった。
当初の予定では水上散歩のあと上毛高原から新幹線に乗り、越後湯沢〜ガーラ湯沢という新幹線1駅散歩をかますつもりだったが、そもそもバスで上毛高原駅に着いた時点で新幹線が運転見合わせになっており、大人しくみなかみ町内で散歩を続ければ良かったものを、無理に在来線で北上したのが間違いだった。すぐに復旧するだろうと思っていた新幹線は架線トラブルのため東北、北陸、上越ともにまさかの終日運休。上りの上越新幹線は越後湯沢止まりとなり、吐き出された上京難民は在来線の上越線に殺到するものの、2〜4両編成の普通列車が1日数本しか来ない上越線にそれを捌く能力はない。先進国を旅行しているはずのインバウンド客やガーラ湯沢のスキー客は、バカでかい荷物を抱えたまま、まず水上行きの普通列車でバングラデシュ張りのラッシュを1時間経験し、水上で乗り換える際は間口の狭い跨線橋でもみくちゃにされ、高崎行きの普通列車で再びJapanese specialty packed trainを体験して抜け殻と化した揚げ句、ようやくたどり着いた高崎では溢れ返る新幹線難民とともに湘南新宿ラインに押し込められる。こんな時に臨時列車も出さなければホームに整理要員すら置かないJR東日本は端的に言ってクソ。土樽で「駅長さあん」と叫んでも、もはや助けてくれる人はいないのである。