今日は久しぶりの日勤だったので朝の散歩をとても楽しみにしていたが、残念なことに6時になっても昨夜からの雨が残っていたので断念した。1時間もしないうちに止むことは分かっていたし、そもそも撮影の妨げになるほどの降りでもなかったが、修理を終えたレンズを復帰初日から濡らすことには抵抗があった。防水でも防滴でもないレンズだし、すぐにまた壊したのでは涙ちょちょ切れてしまう。
というわけで予想より早く出番がきた13日の猫たち。登戸~矢野口というコースの1駅目である中野島を過ぎ、旧法準拠の6尺(1.8m)道路をそろそろと進んでいくと、民家の濡れ縁でうずくまる猫が見えてきた。ここは片側だけセットバックしてやや広くなっているので、日差しが届いて居心地がいいのかも知れない。
この濡れ縁では過去に一度だけ猫を見かけたことがある(こちら)。もう4年半も前のことなのに、通るたびにチェックしてしまうのはネコズキの性。
隣の家でいつも見かける子。全力で拒否されるほどではないけど、逃げられずに近寄るのは難しい。
1月に撮った写真と比べると明らかなように、ここ何ヶ月かで毛色がかなり赤茶けていて、かつての黒煙ちゃんの毛色の変化を彷彿とさせるが、あの子とは発現する機序が異なるように思う。というのも黒煙ちゃんなど被毛が短周期で赤茶ける猫の多くは、その範囲が毛繕いなどで舌が届く部位に限られているからだ(こちらやこちら)。俺は黒煙ちゃんのような毛色の変化は、猫の唾液が何らかの理由でアルカリ性に傾くことが原因と考えていて、近いうちに実験してみるつもりで準備しているが、この子の場合は頭のてっぺんから足の先まで赤茶けているので、唾液が原因とは考えにくい。これはちょっと謎の現象だなあ……。
久しぶりに定点の猫アパートを覗いてみると、草むした駐車場で常駐の黒白が寛いでいた。
とても慎重に近寄っているのに、もう目が細くなっている。これはダメかも分からんね。
去年9月から見かけるようになったばかりで、そう頻回には会えないのでまだ親睦が深まっていない。まあ逃げかかってもこの程度なら御の字だけど。
ここらに何匹かいる白猫の一匹。以前は目元に炎症のあるオッドアイをよく見かけたものだけど、最近はあまり出歩かなくなったのか1月を最後に見ていない。
こちらは8日前にも立ち寄った細い路地。この日、常駐の茶トラ白の姿は見えず、代わりにクリームと思しき猫がお昼寝していた。
ちなみに毛色は茶トラが希釈遺伝子ddで薄まった純正クリームではなく、ティッピングで毛の生え際が白く抜けたタイプ。全体的にかなり薄まって見えるので、白抜けが大きいシェードがチンチラに近いレベルだと思う。
近寄ると逃げる茶トラ白と違って、この子はとても人懐っこい。もうすぐ散歩やめちゃうって時に、こんな子に出会うとはなあ。
あとは自転車を返して帰るだけと思って駅に向かう道すがら、民家の庭に猫の姿を認めて急ブレーキ。向こうもこちらに気づいたようだ。
斜めに写っているのは警戒して身を引いているのではなく、ここがスロープになっているから。人慣れしているようなので少しじっくり撮ってみようかな。
上の写真は予備レンズのsmc PENTAX-DA 18-250mmF3.5-6.3ED AL[IF]を使ってF8で撮ったもの。こちらの写真は単焦点のHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedを使ってF3.5で撮ったもの。普通、ポートレートというと背景をぼかして被写体を強調するものだけど、あまりぼかすと毛色や体格などの観察記録にならないので、普段はF6.7~F8程度に絞って撮影している。まあそもそも暗くて癖のある高倍率ズームなので、それぐらい絞らないと使いものにならないという事情もあるけど。
今日初めて会った最後の2匹が人懐っこくて、楽しい時間を過ごせたのは良かったけど、猫散歩終了まで1ヶ月強となると、また会えたとしてもせいぜいあと1回か2回。こういうことがあると決心が揺らいじゃって困るな。