今日は少し頑張って仕事帰りに新宿を散歩してきた。通勤経路からは完全に逸脱しているが、時間的ロスは以外に小さく、職場近くのバス停を9:20に発車するバスに乗れば、小田急の唐木田から最速の乗り継ぎで新宿には10:09に到着できる。例えばこれがトロい多摩モノレールでオートフォーカス迷う君に会いに行くとなると、最寄り駅の甲州街道に到着するのは最速で9:53。前者の路線距離が32.1kmなのに対して後者は9.5kmだから圧倒的差だ。小田急は現時点で登戸〜代々木上原の11.7kmが複々線化され、速達列車と各駅停車が分離されているので、最高速度は100km/hとさほど高くないにもかかわらず、とりわけ快速急行の速達性が極めて高い(これが京王線だと最高速度は110km/hでも電車が詰まるので速達性は劣る)。なので夜勤明けの疲れた体でも新宿ぐらいならさほど負担にならないし、帰宅が遅くなって寝不足ということにもなりにくい。今日はそれなりに体調も良かったので、先日の健康診断の帰り道、雨に降られて断念したサファイア邸〜新宿を逆向きに歩いてみようと思い立ったわけである。
結果的にはタイトルから分かるように先日以上に振るわず、楽しみにしていたサファイア邸には猫一匹見当たらなかった。ほかの常駐猫も大方不在で、いくら何でも不甲斐なさすぎるので、近日中に機会を設けてもう一度チャレンジする。せめてサファイアちゃんには会いたかった……。
1匹目は副都心にほど近いとある住宅街で遭遇。
怪訝そうにこちらを見つめている。呼ぶと返事するので指を差し出してみると……、
こちらは定点の猫拠点。大きな白斑と小さな白斑、今日はどちらから撮ってみる?
先に小さな白斑が逃げたのは予想外。この子の方が臆病なはずなんだけどな。
ちなみにわざわざ「副都心」と呼ばれていることからも分かるように新宿は都心ではない。都心に分類されるのはおおむね千代田区、港区、中央区で、新宿はもともと甲州街道の宿場町だったので郊外にあたる。当初、日本橋を起点とする甲州街道を下って最初にたどり着く宿場町は高井戸宿だったが、後年になって中間地点に内藤新宿(内藤町の新しい宿場)が設けられ、新宿という地名の由来になった。みんな知っていることなんだろうけど、俺は東京に来るまで新宿は都心だと思っていた。
早いもので今日の猫はこれでおしまい。でも顔見知りの三毛ちゃんに会えたことは嬉しい。
基本的には高みにいることが多い子。最近はこの街も地上げが活発のようで、建物の更新が進んで地面に居場所がなくなってきている。どのみち高いところじゃないと日に当たることもできないし、車に脅かされることもないので、こういう街ではむしろ猫にとって都合がいいのかも知れない。