マイナビの記事に「母猫が様々な柄の子猫を生むことができるワケ」というのがあったので、役に立つ知見でも書かれているかと思って読んでみたら、これがまた見事にデタラメだったのでぶっ飛んでしまった。曰く、「父猫が複数いるから」なのだそうだ。
猫は交尾の都度排卵するので、同時に複数のオスの子を妊娠することがある。これを同期複妊娠という(記事では過妊娠と書かれている)が、記事によれば、この現象があるせいで、母猫と似ても似つかない子が生まれるとある。
この記事の誤りは二つある。一つは「同期複妊娠のせいで母猫に似ない子が生まれる」としていること。どこのオスの子だろうと母猫にとっては実子なのだから、同期複妊娠が母猫に似ない原因にはならない。父猫に似ない子が生まれるというならまだ分かる。複数のオスの子を妊娠したなら、実父に似ない子が混じるのは、猫に限らず当たり前の話だからだ。
しかしそれ以前に、この記事のそもそもの誤りは、子猫の毛色が様々な理由を、猫の交尾行動のみに求めている点にある。猫の毛色の遺伝は複雑で、同期複妊娠などせずに一生一匹のオスと添い遂げたとしても、両親とまったく違う毛色の子は普通に生まれてくる。極端な例を挙げれば、白猫の両親から黒猫の子が生まれることだってあるのだ。ただし、逆に黒猫の両親から白猫の子が生まれることは遺伝的にあり得ないから、もしそういうことが起きた場合は、同期複妊娠を含め、他のオスとの交尾を疑うことになる。
早速この記事をリツイートしている人もいて、ガセとかデマというのはこうして拡散していくのだなーと思った出来事だった(後日追記。記事は大幅に書き換えられた模様)。Twitterのリツイートというのは、もしかしたらとんでもない欠陥機能なのではないだろうか。
……と力説したところで今朝の猫。先日から谷保、矢川と来たので、今日は西国立からスタートした。
この前会った時はおでこに白癬が出てたけど、回復したね。今年は湿気が多いせいか、あちこちで白癬猫を見かけるな。
夜の集会を終えたのか、疲れた感じの黒白が道路の端を歩いていた。
今朝も朝から容赦なく暑かったが、前半は割と調子が良かった。この写真には黒が1匹。分かるかな。
正解はこちら。引いた時は面白い構図だと思ったけど、寄るとそうでもなかった。
その後、郵便局の裏で久しぶりに三毛子を見かけたが、あっという間に車の下に潜ってしまって撮影断念。そのままモノレールの駅に向かっていると、床屋の近くで三毛婆さんに会った。
日が高くなってきたせいか、後半は芳しくなかった。最後に見かけたのは先日も会ったばかりの招き猫的な三毛。
何度も会っている子だけど、今朝は今までになく接近遭遇したので、かなり驚いている。
明日から夜勤が続くので、更新が滞るかも。早く夏休みにならないかなあ。