今日、我が家のサチコは21歳の誕生日を迎えた。人間に換算すると100歳の紀寿にあたるそうで、初めて育てた猫がこれほど長生きするとは思いもしなかったので、いったい何をしてお祝いすれば喜んでもらえるのかが分からない。色々考えた結果、食欲が旺盛なことから、好物のサンマを買ってきてマコちゃんと半分ずつにして食べてもらうことにした。癌を患っているはずのマコちゃんがあっという間に半尾を完食したのも驚きだが、サチコも超高齢とは思えない食べっぷりで、2匹ともまだ若くて健康なのではないかと錯覚するぐらいだ。この時期にサンマを買ったのもたぶん初めてで、北海道産の場合、最盛期である9月の水揚げ量が約400tなのに対して5月はわずか2tというから、解凍品といえども売られているのはありがたい。2尾パックが400円ほどと予想していたよりは安かった。
年齢の割に若く見えるサチコだが、体はしっかり衰えてきていて、最近は後肢だけでなく前肢の動きもぎこちなくなっている。高齢猫の例に漏れず関節炎を患っていることは明らかで、四肢ともにとなるとますます動かなくなって悪循環に陥るので、そろそろ医療に頼ることも考えなければならない。今はまだ自力で2階のトイレに行けるし散歩を楽しむ余裕もあるが、いずれそれにも終わりが来るだろう。ちょうど1年ほど前にソレンシアといういい注射薬が出たそうなので、マコちゃんが一段落したらかかりつけに相談してみようと思っている。
そんなこんなで今日はサチコのために取った休暇。一日中家にいてまったり過ごすつもりだったところ、天気予報を見たら明日は終日雨だというので、朝のうちに出かけて平山から長沼方面を散歩してきた。最近はマコちゃんのことで忙しかったりして早起きする余裕はなかったが、幸い今は病状が落ち着いているので、久しぶりにゆっくり猫探しを楽しむことができた。
クロエさんにも会えたのだから、やっぱり早起きってお得。
聞いてくださいよクロエさん。うちのサチコが21歳になったんですよ。
クロエさんはサチコが苦手らしく、台車に乗せて連れてくると逃げちゃうんだよねー。
今日から6月ということで、年中で最も日の出の早い時期を迎えている。久しぶりの4時半起きは辛かったが、猫に会うならやはり朝。馴染のシルバー三毛にも会えたのだから、頑張って早起きした甲斐があった。
向こうはあまり嬉しくなさそうだけど。
長毛で黒三毛のクロエさんとは対照的に、短毛でティッピング入りとなると同じ三毛でもだいぶ印象が違うものだね。
夜勤前の散歩では会えない子がここにも。あれは去年4月以来の三角お握り。
朝はたいてい玄関前でご飯を待っているけど、日中は広い邸宅のどこかで寝ているらしく、見かけたためしがない。
近寄っても逃げない。もしかして覚えていてくれたのかな。
今日は三毛が多い日。次のは道端で縄張り監視中。
君は初めましてだね。私は単なる猫好きですからどうぞご心配なく。
説得の甲斐なく敷地の奥へ引っ込んでしまった。この子は茶色っぽい三毛。
次に見かけたのは黒っぽい三毛。
記憶の糸をたぐっている顔つき。会うのは8ヶ月ぶりだからその糸はだいぶ長いよ。
黒留袖のような格調高い毛色。もこもこしていて冬毛のよう。
森の峠道を抜けるとまたしても三毛であった。
とても久しぶりなウーちゃん。夜勤の前後に何度来ても空振りだったけどやっと会えた……。
明るい場所に誘ってもう1枚。5ヶ月も会えなかったから、いなくなっちゃったと思っていたよ。
この痩せっぽちのキジ白は誰？
21歳になったサチコでしたー。今日は誕生日なので、いつもの散歩より少し足を延ばして近所の公園へ遊びに来てみた。
基本的にサチコは地球全体を自分の縄張りだと思っているので、散歩に出るといつもあちこち嗅ぎ回って忙しそうにしている。ここは安全なので好きなだけ嗅いでくださいな。
しかし、見た目は若くてもいかんせん人間換算100歳。興味の対象が多すぎて疲れてしまったらしく、夜になってサンマが焼き上がるまでベッドで丸くなって寝込んでいた。年齢相応にもっと腫れ物に触るような接し方をした方がいいのかも知れないけど、四肢以外（聴力や視力、口腔、排泄など）の衰えが見られないので実感が湧かないんだよなあ。
