老いゆくお馴染さん


立川市の猫

 昨日の激しい雷雨で急激に気温が下がったことは記事に書いたが、改めて八王子アメダスの気温データを見ると、この日の最高気温は11:55の37.2℃、最低気温は12:50の24.7℃で、わずか55分の間に12.5℃も下がって最高値と最低値を記録している。しかし雨雲が去ったあとは再び日が差して気温が上がり始め、夕方には32.5℃まで上がって18:53に日没を迎えた。こうして見ると、せっかく夕立が来てくれても真っ昼間では早すぎて夜は涼しくならないし、翌日の気温上昇抑止にも繋がらないことが分かる。もはや日本の夏は夕立で涼を感じることすらままならない。
 5日間の日勤を終えてようやく2日間のお休みに入ったが、朝の散歩ができる機会も限られてきており、明日はマコちゃんの通院があって散歩する暇はないので、今日だけは頑張るつもりで立川方面へ出かけてきた。先に結果を書いてしまうと、今日会えた猫たちの大部分が古い馴染で、ここのところ会えずにいた子にも再会できたので、眠いのを我慢して早起きした甲斐があった。もちろんすべての願いが叶ったわけではないが、このクソ暑い季節、たまさかの訪問で何匹かでも会えれば、それだけでも御の字だ。
 立川には6:01の到着。最初に訪ねるのは緑道のゴメン顔と決めているが、できれば一筆書きで効率良く回りたいので、立川駅から緑道まではタクシーを利用した。普通なら北町行きのバスに乗るところだが、この路線もご多分に漏れず減便されたらしく、数年前は6:04が始発だったのに今は6:33にならないと動かない。
 というわけで緑道には6:18に到着。舌を鳴らしながらその辺を歩き回っていると、自宅の敷地からゴメン顔が飛び出してきた。
国分寺市の猫

国分寺市の猫

 すっかり懐いてくれて、常に近寄ってくるので写真はとても撮りにくい。うだうだやっているうちに何十箇所も蚊に刺されてしまった。
立川市の猫

 ここはとても蚊の多いところで、カメラを構えて少しでも静止しようものなら同時多発的にやられる。日本も熱帯化してきたから、そのうちデング熱が定着するかも知れないな。
国分寺市の猫

 相方の黒は不在なのか出てこなかったが、30分ほどゴメン顔と戯れてお別れの挨拶はできた。この子とは2011年10月から13年近くに渡る長い付き合いで、場所が遠くて頻繁には来られなかったが、天真爛漫で人懐っこいゴメン顔に会うのは楽しみの一つだった。あのころに比べるとお互いだいぶ老けちゃったけど、残された人生楽しくやろうな。
国分寺市の猫

 黒味の多い三毛が洗濯機の上で寝ていた。
立川市の猫

立川市の猫

 あら、君は意外に細面なんだね。
立川市の猫

 2022年の暮れに会った時はこうだったからね。冬毛でもこもこしている上に、暗くて瞳孔が丸くなっているので、まるで別人みたい。
立川市の猫

 そこにいるのはクーちゃん!?
立川市の猫

「クーちゃんちゃうわ」
立川市の猫

 うーん、確かにクーちゃんはこんなにふてぶてしい感じじゃない。というかこの辺りでクーちゃん以外の黒を見たのは久しぶりかも。
立川市の猫

「突然現れて失礼なやっちゃな」
立川市の猫

 あっ、今度こそクーちゃんだ!
立川市の猫

立川市の猫

 なんかお澄まししているみたいだけど、葉っぱで顔が見えないよ……。
立川市の猫

 この街ではブログ開設当初から夥しい数の猫に会ってきたので、この子と知り合った時期を遡って調べるのはなかなかムズカシイ。近所の婆さんにクーちゃんという名前を教えられたのは2014年8月だが、その年の2月に会っていたことは覚えている。当時に比べると猫の数は1割以下に減っているので、元気にしている姿を見るととりわけ嬉しい。
立川市の猫

 次の猫も懐かしのメンバー。
立川市の猫

立川市の猫

 車の下に隠れているのは「個性的な顔立ちの息子」と呼んでいたキジ白。もともとここから150mほど離れた学校裏の猫アパートで暮らしていた子で、初めて会ったのはまだ子猫だった2012年11月。しばらくは母や兄妹と一緒に暮らしていたが、ほかの兄妹はどこかへ貰われて行ったのか姿を消し、こいつは自立してここをねぐらと決めたようだ。猫アパートにはが残っていたが2022年6月を最後に見なくなり、風の噂では最近の暑さにやられて室内で生活するようになったとのこと。ちなみにこいつは今でこそ普通のキジ白然としているが、3〜4歳のころはぱつぱつに太っていて顔立ちがとても個性的だった(一例)。
立川市の猫

立川市の猫

 そして今はすっかり警戒されてしまい、少し近寄るとこんな有様。
立川市の猫

 最後に立ち寄ったのはブアイソーズの第二宴会場。これが最後のチャンスというところで、ようやくウッドデッキの下にいる黒白を見つけた。
国立市の猫

国立市の猫

 近所の公園をねぐらにしていた無愛想な猫の集団を「ザ・ブアイソーズ」と呼び始めたのは2012年9月。立川勤務時代、仕事帰りに立ち寄ったことがきっかけで訪れるようになり、今や最後の1匹となったこの子と出会ったのはその年の11月だった。
国立市の猫

 猫たちの朝食会場でもあったブアイソーズ公園は給餌の婆さんが高齢になり、一部の猫はねぐらを移してこの第二宴会場で暮らすようになったようだ。人間だけでなく猫の高齢化も著しく、2011年8月に出会った黒白(この家では「軍手ちゃん」)は2022年3月に会ったのを最後に今年4月下旬死亡。そしてこの家で「前髪さん」と呼ばれているこの子の余命もそう長くないものと思われる。
 明後日から3回連続で夜勤があり、その後はタイミングを見て残りの挨拶回りを済ませる予定。あと行っておきたいのは矢野口、はるひ野、相模原ぐらいかな。八王子にももう一度行っておこうかな。
国立市の猫

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