3月の台湾旅行で欲しかったものの一つに台湾大哥大の計量型SIM(プリペイドSIM)がある。台湾の通信会社は中華電信、遠傳電信、台湾大哥大の3つがあり、これらのうち日本でリチャージできるSIMを出しているのは台湾大哥大だけとされていた。去年の台湾猫旅では暖暖の代理店に赴いて目的の計量型をゲットしたつもりだったが、あとで確認してみるとリチャージ不能な計日型(買い切り型)で、せっかく割り当てられた台湾の携帯番号もSIMの有効期間満了とともに使えなくなってしまった。何度も渡台するなら台湾の電話番号があった方が色々と都合がいいわけで、今度こそ間違えないようにと思っていたが、台湾旅行初日の19日、基隆市内の直営店で教えられたのは、外僑居留証(ARC)がない人は計量型SIMを売ってもらえないということ。つまり俺のような数日間のノービザ観光客はもとより、停留ビザで入国した短期滞在者(180日以内)は永続的に使える台湾の携帯番号を持てない。今は居留証がなければ台湾の銀行口座も開設できなくなっているはずで、昨今色々と厳しくなってきているのは、かつてのユルさが犯罪に悪用されるなどしたからなのかも知れない。
昨日はマコちゃんの検査のため約2ヶ月ぶりに農工大に行ってきた。去年の暮れに抗癌剤治療が終わってからというもの、現時点では2ヶ月ごとの検査を推奨されていて、昨日の通院はその2回目。レントゲン写真で見る限り鼻腔内の透明度は均一で影もなく、良い状態との診断だった。家族としていちばんの懸念点は食べても体重が増えてくれないことで、先月24日には3.16kgまで減って生涯最小値を更新した。ただし減り続けるというようなことはなく、一定の範囲内で増減しているので再発が原因ではなさそうだ。今まではプレドニゾロンやミラタズで頑張ってきたが、ほかの食欲増進剤も試してみたいので、こちらから希望してEntyceという薬を処方してもらった。これはFDA(アメリカ食品医薬品局)により犬用として承認されたカプロモレリン製剤で、猫用としては国内でも「エルーラ」という商品名で発売されている。今朝初めてシリンジで0.3mLを経口投与したが、今のところ特に副作用もなく元気に動き回っている。全盛期まで戻すのは無理にしても、せめて罹患前の5kg台になってくれればこれほど嬉しいことはないんだけれども、果たしてどうなることやら。
今日の猫は拝島〜福生方面から。拝島時代の旧々々居付近で暮らす猫を訪ねる散歩で、最初に遭遇したのは定位置で寛ぐキジ白4号だった。
快く(?)モデルになってくれた。ここまで近寄っても逃げないのはかなり珍しい。
久しぶりに見かけたいたずら者の黒白。道路向かいのキジ白と鉢合わせて険悪な雰囲気に……。
こいつは2014年からの知り合い。当時すでにいい大人だったし、ここのところ2年ほど見かけなかったこともあって、ずいぶん老けたように感じる。
さっきのキジ白は塀の上でちょこなんとしていた。待たせちゃって悪い悪い。
旧々々居付近はキジ白の巣窟。怪しい人物(俺)は常に監視されている。
一方こちらはいつものキジ白3号。ちょうど自宅から出てきたところに行き会った。
2月中旬にも会ったばかりなのに、ずいぶんくたびれたように見える。
鼻は利くみたいだけど耳が遠くなっているようで、舌を鳴らしたりプスプス言っても気づいてもらえない。少なくとも17歳にはなっているはずだし、寒い冬や暑い夏を越すたびに老け込んでいくのはどうにもならない。
福生では踊り子さんに会えることを期待していたが、ねぐらにたどり着いたころには10時をすぎて日が高くなっていたせいか、いつまで待っても出てこない。15分ほど粘ったのちに諦めて、シェアサイクルを返却するため福キジ1号の公園に行ってみると、隣接する民家の敷地に不審者がいて家の中を覗き込んでいた。
福キジ1号は10年前に姿を消し、姉妹と思しき福サビ1号も最近見ない。もうここで猫に会うことは難しいと思っていたけど、まだ多少は残っているんだな。
当初は東福生から八高線の上り電車で帰るつもりだったが、たまたま下り電車が先に来たので、高麗川へ足を延ばして築堤のユキちゃんを訪ねてみた。去年1月を最後に会えずにいたので半分諦めていたけど、まるでずっと待っていたかのようにユキちゃんは座っていた。
騒ぎを聞きつけて近所のキジトラも現れた。気温は14.9℃と爽やかで、ちょうど台湾の東引島や南竿島に滞在していた時と同じぐらい。これなら猫も日なたを選ぶ。
ユキちゃんに会えて満足したので、今日の散歩はこれでおしまい。一昨年は3月30日の時点でもっと桜が咲いていたので(こちら)、それに比べると今年はだいぶ遅いようだ。