今日は妻の用事に付き添って朝から平山へ出かけ、帰るついでに中河原の内科医院に寄り道して、風疹の抗体検査を受けてきた。府中市から無料で予防接種を受けられるクーポン券が届き、それによると1962年4月2日〜1979年4月1日の間に生まれた男性が対象とのこと。うちの親は各種ワクチンの接種に積極的だったと記憶しているので、当時女生徒だけが対象だった風疹の集団接種についても、任意で受けさせられている可能性があるが、昔のことすぎて記憶が定かではない。とりあえず今日は抗体検査のため採血して、1週間後に結果を聞きに行き、抗体がなかったり抗体価が低い場合は接種を受けることになる。
東京の日の出時刻は4:42となり、家を出た6時半にはもうすっかり明るい。妻とともに自転車を漕いでいると、まるで昨日からそこにいたかのように、黒煙ちゃんが地面で毛繕いしていた。
そんなに黒煙ちゃんが気になるなら、付き合っちゃえばいいのに。……って、これ前にも言ったっけか。
平山で最初に猫を見つけたのは、猫ヶ丘の高台の民家。湿っぽい目をした茶トラ白が民家の敷地に佇んでいた。
中腹に下りてくると、日なたぼっこ中の黒もいた。真っ黒なので分かりにくいが、あれはたぶん知り合い。
気持ちよさそうに目を閉じている。俺が平山に住んでいたころはなかった家だが、優しい人が暮らしているのかも知れない。
防草シートが敷き詰められた広い空き地は、猫たちの恰好の遊び場になっている。今朝は若い茶トラ白がいた。
緩い坂道をとことこ下りてくると、フェンスの向こうに三毛がいるのが見えた。
昨冬は近所の民家で家猫として過ごした三毛子ちゃん。春になって、再び以前の場所を縄張りにしたようだ。
かつてまだらの鉢割れが暮らしていた鄙びた路地。今日は久しぶりにここで猫を見かけた。
今日のゴールは豊田駅。顔見知りの渦巻きさんに会いたかったが、日が高くなりすぎたせいか見当たらず、代わりに巡回帰りと思しき麦わら猫に行き会った。
君は苦虫を噛み潰したような顔しているね。何か不愉快なことでもあったの?
「地顔なんだよそれは。可愛いだろう」と、一部始終を見ていた爺さんがのたまう。あとをついていくうちに、自宅の前まで来ていたのだった。顔に似合わず、とても人懐っこい猫だった。