一昨日の夜勤はとても忙しくて、仕事帰りに猫を探す元気は残っておらず、まっすぐ家に帰ってすぐに寝た。それから12時間ほど爆睡して、目が覚めたのは今朝3時半。こういう働き方をしていると、時間の経つのがあっという間だ。
せっかく3時半に目が覚めたので、今朝は早くに家を出て、南武線猫行脚を一コマ進めることにした。歩いた区間は向河原から武蔵小杉まで。
頻繁に乗るようになって少し飽きてきた南武線の電車に揺られ、向河原に着いたのは7:20。天気も体調も良く、張り切って5分ほど歩いたところで最初の猫に遭遇した。
虚空を見つめるその目はトイレだね。気を散らせちゃ悪いので、離れたところから1枚。
アパートの敷地で寛いでいたのはキジ白。試しに呼んでみたけど、固まったままだった。
南武線の1駅はとても短くて、まっすぐ向かうとあっという間に着いてしまうので、いつも思いっ切り遠回りしている。目的地の武蔵小杉からどんどん離れて歩いていると、とある民家の裏口に、朝ご飯待ちと思しき黒白がいた。
引くとこんな感じ。たぶん分からないと思うけど、この写真にはもう1匹写っていたりする。
8時を過ぎて日が高くなってきた。人通りも増えて賑やかになってきた住宅街を歩いていると、前方の路肩で寛いているのを発見。
屈んでカメラを向けているところに、ご飯のおばさん登場。すでに心ここにあらず。
トイレを探しているうちに迷ってしまって、街外れまでやって来た。道路のまん中で日なたぼっこしているね。
動かないなら近寄っちゃえと思ったら、微妙に逃げた。寛いでいるところを悪いね。
通り過ぎて振り返ったら、ごろーんしていた。意外に動く爺さんだな。
道端に掘っ立て小屋らしきものを見つけて、近寄ってみると、家主と思しき猫がいた。
トイレを探している間に2匹見つけて、元の住宅街に戻ってくると、さっきは誰もいなかった道端にサビ猫が佇んでいた。
君はノルウェージャンフォレストキャットのアンバーのように見えるけど、きっとそうではないのだろうね。ノルウェージャンにしては毛が短い気もするし、そんな猫が外をうろうろしているのも考えにくいけど、毛色はアンバーに見えるんだよなあ。
ちなみに、アンバーという毛色は、E遺伝子座が劣性ホモeeの時に発現する。この劣性変異はメラノコルチン1受容体(MC1R)遺伝子に生じるもので、この作用が確認されているのは現在のところ、ノルウェージャンのアンバーだけだそうだ。美人さんなんかも似たような毛色だけど、こういうレベルになってくると、もはや俺の乏しい猫知識では判定できない。
毛色タブは「その他」に分類しておくが、普通のキジトラにしても、個体によってかなり毛色に差があって、それらはやはり何らかの遺伝子が変異してそうなっているわけである。ノルウェージャンのアンバーも、そうした小さな変異の一つであり、たまたま血統種と称する猫に発現したから広く認知され、発現遺伝子も同定されているのである。猫の毛色は海より深い。
2時間あまりの散歩を終えて、小さな公園で休憩していると、庇の上からこちらを眺めているのがいた。
南武線の猫行脚は、最初の節目となる武蔵小杉に到達した。今後もこの調子で散歩して、真夏になる前に登戸を目指す。