台風が通り過ぎたせいで今日はだいぶ暑くなったらしい。猫の熱中症対策のため、我が家では今シーズン初めて冷房を自動運転にして仕事に出た。日中は出勤しているのでどれだけ暑かったかは分からないが、家に帰ってきて2階に上がったら室温が35℃以上になっていた。うちは西向き高台に建っているので、2階は午後の室温の上がり方がハンパない。だから去年の夏から居室を1階に移したわけだが、それだけで夏の電気代が月あたり4,000円近く安くなった。
そんなわけで朝から天気は良かったが、あいにく今朝は寝坊してしまって、出勤前の猫散歩ができなかった。昨日の散歩の残りがまだたくさんあるので、今日は続きの猫たちを紹介しとく。
予想通り民家の敷地に入ってしまった黒白。しばらくその場に留まってくれたので、写真はゆっくり撮れたけど。
道中色々寄り道したせいで、広い原っぱに到着したのは出発してから約2時間後。雨がぽつぽつ降ってきたので引き上げようかと思っていたら、どこからか猫が1匹現れた。
緩やかな坂を一直線に下りていく。何か目的があって歩き回っている感じ。
特に怖がる様子もないので一緒について行くと、もう1匹が道端で寛いでいた（動画あり）。
「あら、侵入者ね」
「あなたのお知り合い？」
「どうした、何かあったか？」
「おお、不審者じゃないか。こういう場合はだな」
「速やかに逃げるが勝ちだ」
「ちょっと前を失礼しますよ」
「パートナーはもう少し慎重に選んだ方が良かったかしら」
次第に雨が強くなってきたので、逃げ場のない原っぱから一旦撤収。とある児童公園に避難したら庇の下に先客がいた。
一緒に並んで雨宿りしようかと思ったけど、拒否られてしまった。
しばらく一人で雨宿りしていたが、台風が近づいているのだから待っていても止まないだろうという結論に達して、再び自転車を漕ぎ出した。さっきの3匹はまだいるかなと思って原っぱを見渡しながら走っていると、黒白が座ってこちらを眺めていた。
「怪しいのが近づいてきたな」
「……でも、美味しいものを持っているかも知れないな。逃げた方がいいのかな」
「そのニンゲンは美味しいものなんか持ってないわよ」
「誰かがここを通るたびに、何度も糠喜びさせられてるから、私には分かるの」
「そうかなあ」
「雨が降ってきたから、今日のご飯はお預けかな。お腹が空いたなあ」
