梅の二叉


川崎市の猫

 春らしい、暖かくて穏やかな天気が続いているというのに、猫探しの方はここのところ絶不調だ。恐らく俺が季節の移ろいに鈍感で、探すべきところを誤っているからだと思う。冬場は屋根や庇など日当たりの良いところにいることが多いが、暖かくなってくると、居場所は地面の近くや日陰に移る。そうした変化に俺が追いついていないのだと思う。
 動物が環境の変化に敏感なのは、過ごし方を誤ると、命に関わるからだ。人間は、なまじっか死の概念を持っているから、逆にそうした鋭敏さを発揮できないのではないだろうか。自分が死ぬのが今日か明日かなどと考えていたら、おっかなくてやってられない。無意識にでも「当分死なない」と思い込んでいないと、生活が成り立たない。だからむしろ、いざ生死を分けるような場面に差しかかった時の対応が、非常にどんくさい。
 ……まあそんなことはどうでもいいんだが、昨日は谷保から立川まで歩いて、カメラに収まったのはたった3匹(他地区1匹、逃亡5匹)。歩いている時から超絶偏頭痛に見舞われたため、へろへろになって家に帰り、24時間ほどうなされて、今日の夕方になってやっと回復した。これだけ頭が痛ければ、動物なら穴に入って丸くなるところ、無理して歩き回るあたりが、人間の危機感のなさなんだろうなあ。
川崎市の猫

 裏階段でのんびり中の黒白。谷保に向かう途中、稲田堤で乗り換えしている時に見つけた。
川崎市の猫

 アプローチがまずかったらしく、塀の上に逃げてしまった。近くにはほかにも2匹の黒白がいたが、どちらもあえなく逃亡。
川崎市の猫

 谷保から散歩を始めたものの、見事と言うほかないぐらい見つからなかった。途中、白と黒白の住む木道の公園に寄ってみたが、3月10日に終わるはずの工事がまだ終わらず、2匹の姿もなかった。ようやく1匹目に遭遇したのは、何と羽衣町に入ってから。この時点でもう頭が痛くなっていた。
立川市の猫

立川市の猫

 安楽椅子で安楽モードのオッドアイ。いてくれて助かったよ……。
立川市の猫

 梅の花咲く七三ロード。幾重にも分かれた枝や幹は、子供たちの格好の遊び場だった。かつてのそんな情景を覚えているのかいないのか、今日も婆さんが佇んでいる。
立川市の猫

立川市の猫

 骨組みだけになった猫置き場から、元来た道を振り返ると、車と壁の隙間に母がいた。
立川市の猫

 2日間で、現在残る七三ファミリー3匹に会えた。でも、ここら辺で猫を見ることはほとんどなくなったから、これからは、来る機会は減っていくかも知れない。
立川市の猫

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