一昨日、相模原市内に熊が出没したそうなので、今朝の散歩コースは相原~橋本にしてみた。一言で相模原市といっても、平成の大合併以降は巨大化していて、特に北側はJR中央線を越えて陣馬山の向こうまで相模原市なので、熊が出たからといって別に珍しいことではない。さすがに橋本には出ないと思うが、狸なら駅の近くで見かけたことがある。ブラウンティックドタビーの猫のようにも見えたが、狸は猫ほど丁寧に毛繕いしないのか、それとも野生動物とはそういうものなのか、被毛がかなり汚れていたのが哀れだった。
相原へ向かうことに決めたはいいが、横浜線に乗るとなると時間のロスがやや大きい。以前は拝島に住んでいたので、八高線で直接八王子に出られたが、引っ越した今は立川で乗り換えを強いられる。普段より早めの6:10に家を出たが、相原駅に降り立ったのは、それから1時間近く経った7:06。これだと散歩に割ける時間は正味50分ほどしかないのだった。
電車に乗る前に、巨大黒猫のご機嫌伺い。
大あくび中の巨大黒猫。……ええと、ぶりぶりな首飾りをつけているけど、君は男の子じゃなかったっけ。
巨大黒猫の面倒を見ているおばさんは、このビルのオーナーであり、1階に入っている会社の経営者でもあり、その会社は偶然にも元妻のかつての職場だったりもする。おばさんには猫を撫でている時に一度しか会ったことがなく、その時は確かオスだと言っていたはずなんだが、首飾りを見たら記憶に自信がなくなった。あるかないかはっきりしないキンタマじゃ埒が明かないので、いずれ直接聞いてみないとならんな。
相原で電車を降りて外へ出ると、すでに日差しが厳しくて暑くなっていた。再開発事業が一段落して、コンクリートとアスファルトで固められた駅前は余計暑苦しい。そんな場所に猫なんかきっといないので、早々に諦めて橋本へ向けて歩き出すと、県境を越えたところで最初の猫を発見した。
立派な日本家屋の庭で涼んでいた三毛。頑張って呼んでみたが、近寄っては来なかった。
何だかとても温度感のない表情。懐くか逃げるかしてもらわないと逆に辛いんですけど。
とあるマンションの植え込みに保護色モードのキジトラがいた。水道のバルブが気になっていたらしい。
市街地に入って間もなく、とある民家の門扉の向こうに何らかの生き物発見。
個性的な目の色をした茶トラ白。にゃあにゃあ鳴くので人懐っこい子だと思っていたら、いつの間にか背後に飼い主の親父さんが立っていた。知らない人には絶対に近寄らないそうだ。
橋本駅にだいぶ近づいて、それなりにビルなんかも建っちゃってる隙間を縫って、キジトラが巡回していた。やっぱりここらに熊はいないのかな。