一昨日と今日は飛び石でお休みだった。昨日あたりまでは、三浦半島に行こうかとか、秩父もいいなーとか、色々考えていたが、明日に疲れを残したくないので、大人しく近場で済ませることにした。最近ちょっと疲れが溜まっていて、無理が利かなくなってきた。
駅の北口をスタートしたのは6:50。最初に立ち寄った路地に1匹の猫が佇んでいた。
日なたでごろーん。サビ猫は表情が分かりにくいけど、人懐っこい子だった。
一通りごろごろしたあとは、あくびを一つして、日なたぼっこに移行した。
そんな様子を傍らで眺めていたのは、時々ここで見かけるキジ斑点。
貨物線の線路に近い猫拠点で、密かにこちらを窺う猫発見。分かるかな。
今朝は日差しが強くて、日陰にいられると真っ暗で何も見えない。二毛ということは何となく分かるけど。
二毛や三毛の毛色は伴性遺伝で、茶色を支配するO遺伝子座がX染色体上にあることで生じる。性別さえ決まればX染色体は2本もいらないので、XX(つまりメス)の場合は、受精直後の細胞分裂の時に、どちらか片方の遺伝子発現が抑えられ、以降の子孫細胞でもそれが引き継がれる。この現象を「X染色体の不活性化」という。二毛や三毛の遺伝子型はOoで、優性遺伝子Oの格納されているX染色体が不活性化した時に、下位のA遺伝子座の形質、つまりキジ色や黒が現れる。哺乳類では不活性化は父親由来・母親由来どちらのX染色体でもランダムに起きる。だから、親子姉妹であろうと、たとえクローンを作成したとしても、二毛や三毛の模様は同じものにはならない。
……前置きが長くなってしまったが、このように完全にランダムであるはずの不活性化なのに、この子もさっきのサビも、左右対称のヅラなのはなぜなんだろう。猫の色斑には、形状に一定の法則を持つものと、そうでないものがある。猫の毛色に関して、今いちばん不思議に思っていることだ。
……というようなことを考えて唸っているうちに、サバ二毛は民家の奥に行ってしまった。
この茶トラ白は、いつもならこんなに近寄れない。今日に限って大丈夫なのは、傍らに飼い主の婆さんが控えているから。
今日の目的地は西武立川のさらに先。市境を越えてさらに進み、とある猫民家へとやって来た。
ここが拠点の三毛発見。この子は懐かないので、逃げられることは織り込み済み。
でも興味はあるみたい。相方のクラシックタビー二毛は最近ぜんぜん見かけない。
一直線にしか近寄れない場所では大方逃げられる。でもまあ行ってみるか。
散歩開始からここで約1時間。このあとさらに30分ほど歩いて、とある団地に行ってみたが、会いたいと思っていた子(こちら)に会うことは叶わなかった。あそこはとても不便な場所だから、なかなか行けないんだよなー。