揚げ物に使った食用油をサチコが舐めていたらしく、元妻に発見されて引き剥がされていた。サチコは小柄なくせに食欲が凄まじく、魚や肉はもちろん、ご飯やパンなどの穀物も食べるので油断ならない。人間用の食品には触れさせないようにしているが、時々こうして監視の目をかいくぐり、一度味をしめると、もっと寄越せと鳴き続けることになる。食用油を舐めるのは予想外だったが、新美南吉の作品に狐が油を舐める場面があったように思うので、動物は意外に油が好きなのかも知れない。
今日は一昨日の出勤時に見かけた猫たちを予約投稿で紹介しとく。夜勤前に散歩する時は14時前後に家を出るが、日の入りの早いこの季節は、日没まで2時間半しかないから、やや煽られながらの猫探しとなる。この日は西国立から立川まで歩くつもりでいて、それには南武線に乗り換えなければならず、余計時間がない。自転車で家を出て、駅に至る緩やかな坂道を飛ばしていると、わずか10秒ほどで猫の姿を発見した。選んで引っ越したわけではないが、我が家の周囲は猫の巣窟だ。
薄目を開けてこちらを確認。不審な気配に警戒するよりも、気持ち良さの方が勝るようだ。
西国立から散歩を開始して、怒りんぼさんの路地に寄ってみると、塀の上にイケメン黒白がいた。日差しがあっても、こいつはここでひっそりしていることが多い。横に並んだ給湯器の排気が暖かいのかな。
次に立ち寄ったのは学校裏の猫アパート。猫小屋から常駐の猫たちが出てきていた。
いつもなら近寄るとシャーかまされるところだが、この日の母は機嫌が良かった。
極めて個性的な顔立ちの息子。子猫の時はこんなんだったが、もう4歳になって、とても恰幅のいい大人になった。MOONちゃんとこでも昨日の記事で紹介されていたので、同じ日に訪ねたのかも知れない。
傍らで母がごろーん。大きなカメラは苦手らしく、近寄った分だけ階段を登ってしまう。
時間が経つとともに曇って暗くなってきた。日没まではまだ時間があるが、寒くて手がかじかんできたので、少し先を急ぐことにした。猫はタイヤの上に佇んでいる。
2011年の初秋にも隣の給湯器の上でサビを見たが、あの時とは別猫のようだ。
ここには時々複数の猫が現れるが、それぞれ潜伏先が異なっているようで、まとめて見たことがない。縄張りは重複していても、交流はあまりないのかも知れない。