朝から強い空っ風が吹いて、3回戦でやっつけた洗濯物もあっという間に乾き、気持ち良く一日を終えた。休日ではあったが猫関係業務はお休みして、家のことをしたり、我が家の2匹と遊んだりしてゆっくり過ごした。体を休めたかったからでもあるし、毎日出歩いていたのでは、いつまで経っても台湾の猫たちの出番が回ってこないからだ。
台湾の第6回は明日載せる予定だが、その前に一昨日会った猫たちが待っている。2月に入ってからやや天候が不安定になり、貴重なドピーカンの午後、仕事に行くため家を出たのは14時ちょうどだった。
出発から約3分。南へ向かう緩やかな坂道を下りていると、早速猫が視界に入ってきた。いつもは所定の猫置き場にいる子だが、この日は市境を越えて隣の墓地に出張っていた。
いつもしょんぼりして覇気がない感じの子だが、この日は日差しを浴びて生き生きしていた。
と思って近寄ったら、しょんぼりしちゃった。俺のせいなのか……。
暇に飽かせて先回り。一直線に歩いているところを見ると、決まったコースのようだ。
丸々として、毛並みのきれいな子。人懐っこそうな顔つきなので、指を差し出してみたが……、
藪には相方(?)の茶トラ。この日は機嫌が良くて、遠巻きながらにゃあにゃあ鳴いていた。
この日は逃げられる日で、茶猫タウン南へ至るまでに数匹の猫を逃し、悄気返って駅に向かっていると、土壇場で1匹発見した。あれはたまに見かける三兄弟の1匹だな。
逃げるパターンはいつも通り。
日没まであと2時間あまり。狭い路地が日陰に隠れるのはそれよりずっと早く、猫は落日を惜しんでいる。
その下にはもどかしそうな声で鳴く茶トラ白。敷地の奥からは旦那の鳴き声も聞こえた。恋の季節になって、猫たちの関係も錯綜してきているのかな。