猫撮影専用機と化している俺のカメラ(PENTAX K-5)は、シャッターユニットの耐久性が100,000ショットだそうで、2012年に買った時はそこまで使い倒すつもりはなかったが、さっき確認したら134,000ショットになっていた。そうこうしているうちに、メーカーからは後継機種がいくつも出て、今となってはずいぶん古く感じられるようになってしまった。俺が好きなのは猫であってカメラではないので、撮影機材に対するこだわりはあまりない。高画質を追求すればするほど、機材は重く大きくそして高価になるから、どこかで線を引かなければ切りがない。毎日肩にぶら下げて長い距離を歩くものなので、機材は1gでも軽くなるよう工夫しているが、それでもカメラは世代が変わるごとに少しずつ重くなっていく。未だに古いK-5を使い続けているのは、これ以上荷物を重くしたくないからでもある。
まあそんなことはどうでもいいんだが、今日の夜勤は忙しいことが予想されるので、猫の方は先日のサイクリングの続きを紹介する。
某巨大公園を通り抜け、黒白家族の住む団地にたどり着いたのは11時半すぎ。今まで何度か会ったことのある母や娘のほか、1年半ぶりとなる息子にも会えて喜んだのが前回まで。3匹混ぜこぜでごろーんの歓迎を受けたのだった。
そして……。
ぬるぬると接近して、唐突に飛びかかった。意表を突かれた妹はなす術なし。
おおっと、高速で回り込みつつ起死回生の猫パンチ! これは決まったか?
兄は鋭い視線で妹を睨みつけている。戦いはここで一旦お開きとなった。
すりすりして遊んだり、猫戦闘を見物しているうちに、1時間近く経ってしまった。時間がないからそろそろ行かなきゃ。また遊びに来るよ。
曇っていてあまり条件のいい日ではないと思っていたが、団地内ではほかにも何匹か見かけた。しかもみんな割と機嫌がいい。
建物の陰に身を隠して待っていると、安全を確認しつつ、少しずつ近づいてきた。
砂利の駐車場を横断中の長毛キジ白発見。しかし、やっぱり逃亡。
はるか彼方に落ち着いて、そのまま動かなくなってしまった。続きは後日。