長い雨は夜になってようやく上がったが、気温は一日中低いままで20℃にも満たなかった。雨が強く、ワイシャツ姿では寒くもあり、職場から一直線に帰宅して布団に潜り込むと、サチコが入ってきて脇の下で丸くなった。きっともう秋が来たんだと思う。
今日紹介するのは、今月16日、横田基地の友好祭の日に見かけた猫たちの続き(前回はこちら)。タイトルから分かるように、基地内では1匹の猫も見かけなかったわけだが、恐らくそれは15万人とも言われる人出のせいではなく、滑走路に猫がうろついていては困るからだろう。ジェットエンジンは非常に強い吸気を生じるので、地上の猫といえども、機体に接近したらバードストライクならぬキャットストライクを起こしかねない。
横田基地には2時間ほど滞在。名物の巨大ステーキを食し、航空機や施設設備を見学するなどして、正午ごろ基地をあとにした。
拝島駅へと向かう散歩の終盤、たまに訪れるミニ大字で猫に行き会った。
「いい子だね、おいでー」と声をかけると、背後からもう1匹顔を出した。どちらもこの家の猫のようだ。
キジトラは少し距離を置いている。同じ環境で暮らしているだろうに、猫の性格というのは色々あって面白い。
この時点で12kmほど歩き続けて死にそうになっていたが、この子たちのお陰でだいぶ疲れが取れた。
拝島駅へ至るこのコースは、いつもなら静かにゆっくり猫を探せるんだが、この日は友好祭へ向かう人や車が裏路地にまで入ってきて落ち着かない。団地なら静かだろうと思って覗いてみると、果たしてエントランスに佇んでいるのがいた。
突然カメラを向けられて、意表を突かれたような表情。過去にも会ったことがあるような気がするが、黒白鉢割れは多すぎて調べ切れない。
婆さんに初めて会ったのは7年前の2011年9月に遡る。外暮らしの長毛としては良くも悪くもない毛並みで、今いち健康状態を測りかねているが、線路端に残る猫は今や彼女だけになってしまったようだ。