昨日あたりからようやく春らしい陽気になって、日陰を選んで歩かないと暑いぐらいだった。コートを着た時の俺と、猫たちの体感は近いような気がしていて、最高気温を調べたら昨日は20.4℃、今日が20.9℃と、ちょうど閾値を超えたところだった。過去に何度か書いているが、快晴の場合、猫たちは20℃を超えたあたりから日陰を選ぶ傾向がある。昨日も今日も南風が吹いて余計暖かかったため、見かけた猫の多くは日陰でお昼寝中で、スルーばかりの散歩となった。
夜勤だった昨日の散歩開始は真っ昼間の13時。スタート地点の日野駅を出て間もなく、車の匂いをチェックする猫に遭遇した。
巡回ご苦労様です。ちょっとそのまま動かないでくださいな。
「お前ごときに指図される謂れはない」
しかし、習性には抗えないのであった。立ち去り際にもう一度止まってこちらを確認。毛色はまだらの黒白かな。
抜けるような青空の下に猫発見。
民家の駐車スペースに腰を下ろして毛繕いが始まった。これが始まると延々と待たされることになる。10分経っても終わらないので諦めた。
次のもキジトラ。近寄る間もなく塀の奥へ逃亡。
再び線路端に戻ると、今度はキジ白が出てきた。
一通り巡回したあとは、やっぱり日陰に落ち着いた。このころの気温は19.6℃ほどだったので、閾値ぎりぎりって感じ。
「警戒してんだよ」
さっきのキジトラは毛繕いを終えて寝ていた。
こんな天気でコートなんか着て歩き回ったら暑いことは分かり切っているんだが、夜勤の時は夜中に外出することがあるし、執務室の冷房が強すぎて寒かったりもするので、なかなか手放せない。汗をかくほどの季節じゃないのになーと思いながら、とある駐車場に差しかかると、車の陰で伸びているのを見つけた。
お寛ぎのところ済みませんね。写真を撮らせてもらいますよ。
カメラを向けたら姿勢を正してくれた。ちょっと眩しそう。
こちらの三毛は完全に日陰に入っている。呼んでも動きそうにないな。
近寄ったらうしろにもいた。
機嫌悪そう……。
夜勤明けの今日の散歩は職場から松が谷までの6.2km。コース選定がまずかったのか、ほど良い天気だったのにぜんぜん会えなかった。散歩終盤になって辛うじて見かけた2匹が今日の収穫。
車の下に黒いのもいた。
黒はとても臆病で、潜ってしまって出てこない。
相方はカラーポイント三毛。日なたに出てきてくれたが、何だかしょんぼりしていた。元気出せよ。
