昨日強く吹いた北風のお陰で、今日は涼しく晴れていい天気だった。もう少ししたらもっと気温が上がって、日中帯の猫探しがキツくなってくるから、夜勤前後の散歩は今が最後のチャンスでもある。猫はどこかにいるにせよ、それを見つけ出すまで歩き続けることが難しくなってくるからだ。
明日はお休みということもあり、今日の夜勤明けはそれなりに実績のある八王子～西八王子を歩いてみたが、思惑とは裏腹に、大変な数の猫をスルーする結果となった。撮影できなかったり失敗したものも含めれば、軽く20匹は越えていたと思うが、そういうわけで用意した写真は18枚に過ぎない。
最初の猫はお庭で葉っぱを食べていた。
待機中。
5分ほど待って、ようやく落ち着いた。猫って本当に草が好きだよな。
「うっ」
道端から三毛が顔を出した。
うしろのお花がきれいだな。うちもせっかく一軒家に住んでいるのだから、もう少し庭を華やかにしたいんだが、じっくり取り組む時間が取れないんだよなー。気紛れに唐辛子を育てるぐらいが関の山さー。
「……」
「花は私よ」
「気が利かない人。あれじゃモテないわね」
道中いちばん当てにしていた猫拠点。見かけた猫は十数匹に及んだものの、カメラに収まったのはこの2匹と、
民家の隙間の幼い猫。
この拠点はちょうど子猫シーズンを迎えたところだったようで、不審者（俺）の来訪を知ったお母さんたちが子猫を咥えてあちこち移動したり、遊び回る子供たちを呼び集めたりと、忙しそうにしていた。子猫は自力で動けるようになったばかりで、今が最もお母さんの緊張が高まる時期なのだろう。そういうわけで、しばらくその場に留まってみたが、撮影に応じてくれる猫は皆無だった。なお、写真の子猫は行き倒れ的に寝ているが、このあとめっちゃ元気に走り回っていた。
子猫拠点を過ぎて、次に見かけたのは日なたぼっこ中の黒白。車の下に隠れたつもりになっているところ。
線路端の路地で猫発見。待ってくれー。
……はあはあ。頼むっ、モデルになってくれっ。
電車の通過音に紛れて、逃げられずに駆け寄ることはできたが、このあと塀を伝って奥の方へ逃げてしまった。
なお、昨日の出勤時に会った猫たちは、仕事が忙しくて当日中に載せられなかったので、折を見て紹介する。
