俺も妻もあまり人に会いたくない性分なので、今回のGo Toトラベルはむしろ都合が良かった。猫温泉はオンライン予約に対応しておらず、旅行代理店の扱いもなく、要するにキャンペーンの対象外だからだ。この時期の平日に、割引もない質素な宿を選ぶ人はそう多くないはずだ。
ただし、いくら宿が空いていたとしても、猫が部屋まで遊びに来てくれるかは運次第。一昨年は割と盛況だったが、昨年はごま作という名の茶トラ白が短時間現れただけだった。どうやら大女将が猫を溺愛しているようで、姿が見えないと言っては部屋まで探しに来る。部屋の中に猫がいることが分かっても、客と遊んでいるとなると無下に連れ帰るわけにも行かず、「ずいぶん良くしてもらって」などと廊下に立ったまま一人ごちている。傍でそんな風にされるものだから、次第にこちらも落ち着かなくなり、部屋の扉を細く開けてやると、階下に降りて行ったごま作は大女将に匿われ、二度と部屋には現れないのだった。
温泉から帰宅するのは18時ごろだが、さすがに今日の今日でブログに載せるのはキツいので、仕掛り写真の古い方から三浦散歩の2回目を紹介する(前回の記事はこちら)。海の向こうに富士山の見える猫拠点は、去年10月に来た時には真っ黒ファミリーやキジトラファミリーで大盛況だったが、妻に見せたくて12月に来た時は、黒どころか1匹の猫もいなくなっていた。何か理由があってのことだろうが気になって、春になったらまた行こうと思っているうちに武漢からの贈り物が来てしまい、身動きが取れなくなったのは周知の通り。10ヶ月ぶりに来てみたら猫たちの何匹は戻っていて、しかも去年は真っ黒とキジトラが別々だったのに、いつの間にか合流していたのは意外だった。
左側はキジトラファミリーの母だと思う。去年は耳に切り欠きがなかったので、妻と来た時は避妊手術に行っていたのかも知れない。右側は去年のこの子かなあ。
黒はもはや判別不能だが、母ではないことは確か。なぜなら母は右前足に小さな白斑があるから(こちら)。
ほかにも鳴き声は聞こえていたので、写真に写らなかったのもいると思う。まあおおむねみんな元気なようで良かった。
最後はキジトラ母の近影を撮って次へ向かった。黒い母も元気だったらいいな。
猫ファミリーの拠点から漁港までは1kmほど離れている。集落を通り抜ければ猫に会う確率は上がるが、それは帰り道にチェックすることにして、海沿いをショートカットしていると、建物の隙間からこちらを見つめる視線に気づいた。
逃げるでもなくこちらを見ている。遊んで欲しいのかなと思って、懐の数珠玉をしゃらしゃら言わせてみたが、特に反応はなかった。
これはシャッター切るのが早すぎたかな。突き当りに猫がいるんだけどな。
積み上がった漁網に猫の影。10ヶ月ぶりにやっと来られたよー。
こいつと知り合ってだいぶ経つような気がしていたが、帰宅してから調べたら、初めて会ったのは2016年3月なので、4年半ぐらいしか経っていなかった。猫時間に換算すれば18年だから、まあ長いことは長いんだけれども。
茶トラとは折り合いが良くないみたい。目を細めたままじっとしている。
人懐っこいサビが割って入ってきた。この子はよく飛ぶ子(一例)。
ボスと一緒に転がり始めたところで一旦お開き。続きは後日ということで。