昨日の夜勤は頭が痛くて死にかけていたが、熊本で発生した大地震により各所と情報連携が必要になったため、生ける屍状態でこれを遂行し、朝になって放心状態で家に帰ってきた。出勤前の散歩で何匹かの猫に会うことはできたが、昨夜は載せる時間も気力もなかった。
家でグースカ寝た結果、気分爽快になったので、ブログの方も再開するが、紹介するのは昨日の猫ではなく、載せられずに残っていた11日の猫。この日は北風がかなり強く、よく晴れた空とは裏腹に気温も上がらず、季節が少し逆戻りしたような感じだった。
猫を探しに出かける段になって、いちばんがっかりするのは雨でも雪でもなく強風だ。気温が低い時の風は人間にとっても辛いものだが、猫の場合もどこかに引っ込んでしまって、見かける数が極端に減る。冷たい風は急速に体温を奪うので、それを避けるために隅っこで丸くなるのだろうが、暖かい南風でもそうなるのだから、体温保持だけが目的ではないように思える。これはあくまで推測だが、風の強い日に猫が活動しなくなるのは、風で音がかき消されて、持ち前の鋭い聴覚が活かせなくなることも理由の一つではないだろうか。人間の世界では、せっかく二つもついている耳をわざわざイヤホンで塞いで事故るという間抜けな事例が散見されるが、猫は人間よりよっぽど危機感が強いから、音で周囲の様子を窺い知ることのできない強風の日は、安全のため出歩かないようにしているのではないかと思う。
前置きが長くなってしまったが、そんなわけで、家を出た途端、唸るような音とともに強い風が吹きつけて、この日のやる気は一瞬で飛んで行ってしまった。それでもスタートした以上は歩かなければどこへも行けないので、ゴール地点の中神駅に向けて出発すると、とある神社の裏で1匹の猫に行き会った。見つかるわけがないと思っていたので、何だか拍子抜けしてしまった。
突然の邂逅にお目々まん丸のキジ白。
地面には相方のキジ白もいた。どちらもだいぶお年を召している。
職場のパソコンの壁紙はこの写真にしているんだが、対象が写真でも、相手が猫でも、欠伸は移るということを最近学んだ。
この日は期待していなかった割にたくさんの猫を見かけた。次の猫は物置の上に佇む黒。
お昼寝に入るところだったみたい。いいなあ、俺これから仕事なんですけど。
たくさんの猫に会えて、満足して中神駅に向かっていると、先ほど通った路地に黒いのがいた。
さっき物置の上にいた子だ。真っ黒なので断定はできないが、耳の切り欠きからすると、この子はこの辺りで時々見かける人懐っこい黒だと思う。だいぶ大人になって無邪気さがなくなってきたのか、以前より薄い反応だったが、視線には温かみがあった。機嫌が良ければまたごろーんしてくれるかも知れない。