七三ファミリーを思い出すという理由で、感傷的に眺めていたナガミヒナゲシの花だが、その繁殖力を目の当たりにして、洒落にならないような気がしてきた。猫散歩を始めたころは何もなかったのに、今やナガミヒナゲシのジャングルと化している駐車場がいくつもある。我が家でも、玄関前に植えておいたアネモネを押しのけて生えてきて、芥子坊主になっている株がある。根や葉からアレロケミカル(ほかの植物の生育を阻害する物質)を放出するそうなので、せっかく植えたアネモネが来年また咲いてくれるか心配だ。ナガミヒナゲシの芥子坊主には直径1mmにも満たない小さな種子が1,500個も詰まっていて、株全体では15万個にもなるそうだ。春の終わりごろには、それらが一斉にばら撒かれて、人間や動物や車などにくっついて移動するから、広がるのもあっという間だ。地中海や中欧が原産の帰化植物だそうだが、この勢いだと在来の野花を駆逐してしまうのではないだろうか。
そんな心配を胸に、今日の猫。
茂みの向こうに顔だけ見えているのは、稲田堤の三毛。今日は2時間近く残業する羽目になり、長い散歩をする余力はなかったので、乗り換えついでに一回りするだけに留めておいた。
一方、このような風体で伸びているのもいる。今日は日差しがあって蒸し暑かった。
稲田堤で3匹の猫に会ったあとは、まっすぐ帰ってきた。トラ子パーキングでトラ子さん発見。
トラ子さんは寝ぼけまなこ。ごめんよ、気にしないで寝ててくれ。