雪が降り出すのは夕方からと聞いていたが、仕事を終えて10時に職場を出るとすでに降っていた。気温は3℃ほどだったが上空から落ちてくる雪は乾いていて、傘の必要性は感じない。これなら散歩に支障はないだろうと判断し、多摩センターから大塚・帝京大学(という名の駅)まで歩くことにした。
結晶の形を留めているなら写真に撮りたいと思うものの、衣服や地面に落ちた雪は撮りにくく、道端の寒椿の葉に乗った雪はすぐに溶けてしまう。植物というのは意外に温かいものらしい。そうこうしているうちに谷戸の公園に差しかかり、人の気配に気づいた2匹が鳴きながら飛び出してきた。
鳴き声は大きくて元気に聞こえるが、喉元に若干やつれを感じる。風邪を引かないように気をつけなければいけないよ。
六花咪は上機嫌。箱の中でじっとしていたらしく、擁壁に飛び乗って大きく伸びた。
雪は猫の体にも落ちてくる。角板状結晶のように思うが、粒が小さい上に角が溶けてしまって分かりにくい。
相方のキジ白は今日も不在。割と活発に巡回しているらしく、近所の畑で見かけたことが何度かある。
余裕かましていると思ったら、そうでもなかったみたい。これ以上近づかないから休んでいてくれ。
フェンスの向こうは猫パラダイス。たくさんの猫が住む家なので、時々こうして近所の猫が偵察に現れる。
尾根伝いの小径を下りてくると再び住宅地に入る。雨戸の閉まった濡れ縁に二毛が佇んでいた。
いつの間にか目の前に現れていた黒。向こうもこちらに気づいていなかったらしく、この直後、ドリフトかまして逃走。この構図を保持できたのはわずか0.2秒ほどだった。