八王子における11月の史上最低気温は氷点下2.3℃だそうで、氷点下1.2℃だった今朝は記録更新ならず、調べたところでは6位につけたようだ。ただしアメダス八王子観測所は1977年に開設(八王子地域気象観測所から移行)されているので、ここで紹介するのはそれ以降の記録となる。ちなみに通年の最低気温は氷点下8.8℃。さすがに東京でその気温を経験したことはないが、氷点下5℃ぐらいならそんなに珍しいことではないし、猫も割と普通にいる。
今朝の1匹目は、日の出から14分後に遭遇した黒白。佇まいからして、恐らく日の出前からそこにいるものと思われた。動物というのは、気温が底を打つような時間帯に、目的もなく暗い木立に分け入るほど酔狂ではないはずだが、「そこで何をしているの」と尋ねてみても、小首をかしげるばかりだった。
きっと誰かがご飯を持ってきてくれるのだろうな。目立つ毛色が目立たぬ場所で待つ矛盾。
気象条件が厳しいほど俺の怪しさが際立つため、「じゃあね」と小声で挨拶して、そそくさとその場を立ち去った。
こんな早くから訪ねてくるような知り合いはいないとばかりに、怪訝そうな顔をしているな。
そして、近寄ったら逃げてしまった。あんなに親睦を深めたのに、忘れちゃったの……。
日の出から40分経って、ようやく日が差してきた。このぐらいになると、猫たちも毛繕いに出てくるが、あいにく俺はそろそろ時間切れ。
散歩を終えたあと、京王堀之内駅から職場へ向けて緩い坂道を歩いていると、とある猫拠点に猫が集まっていた。
いつもバスの車窓から眺めるばかりで、歩いて立ち寄ったのは久しぶり。
みんな何気にポーズを決めているような気がするな。さては撮られ慣れているな。