昨日書いたゆっくり1号の後半生は、ゆっくり邸の主人が教えてくれた。ゆっくり邸の主人は猫界に顔が広いようで、話を聞いていると、互いに知っている猫がたくさん出てきて驚かされる。その中で知ったことだが、ゆっくり駐車場近くの床屋に身を寄せていた三毛婆さんは、しばらく会わないうちに、老衰でこの世を去っていたそうだ。寿司屋横丁の薄色三毛も、その親戚と思しきクリーム白も死んだそうだ。淋しいことではあるが、死は誰にもいずれ必ず訪れる。こちらとしても、転帰を知らなければふんぎりがつけられず、会えるのではないかと思っていつまでも通い続けることになるから、話ができて良かった。あれほど顔が広いなら、七三ファミリーのことも何か知っているかも知れない。
今日の夜勤明けは曇り空の前提で稲城~稲城長沼を歩いてみたが、予想に反して晴れてしまい、元々猫影の薄いコースなので猫に会うことはできなかった。最高気温は30.7℃とさほど上がったわけでもなく、さらに多摩川を渡って西武多摩川線のどこかの駅まで歩く構想もあったが、今日は何となくヘタレて、収穫のないまま帰ってきてしまった。夜になってから人に会う用があり、余計な体力を使いたくなかったからでもある。
そんなわけで今日は14日の散歩の後半から。青2号の路地でキジ白の親子と会った前回に続き、次の猫はその近くの畑で見かけたキジトラ。かなり離れた場所だったが、ばっちりバレていた。
トラ子さんの路地にやって来た。猫のお寛ぎ処を覗いてみると、人工芝の上にキジ白がいた。
トラ子さんの所在を教えて欲しくて、一生懸命呼んでみたが、頑なに目を閉じている。この日はトラ子さんに会えずじまいだった。
毛繕いがおざなりになって、まだらなのか汚れなのか分からんな。暑くて面倒くさいか。
傍らに相方の茶トラ白もいたのだった。この2匹は真夏の暑い日もこの辺りで伸びていることが多く、去年の夏は何度もお世話になった。
穏やかな顔つきのキジ白。トラ子さんに会ったらよろしく言っといてね。
この日の休憩ポイントは某巨大公園。去年7月末に年間パスポートを買ってから、ちょうど10回目の入園を果たして、いつもの場所を覗いてみると、茶トラ係長が行き倒れ的に寝入っていた。
スーダラ君も箱から出てくる気まったくなし。最近動いてるところ見てないんですけど。
動かざるスーダラ1号を諦めて振り向くと、係長が起きていた。人が来るとしゃんとするのはさすが。
公園内でソース焼きそばやナンカレー等のジャンクフードを食し、満足して街に戻ると、美人さんの妹がねぐらの駐輪場で寛いでいた。
すりすりして応える美人さんの妹。この子やトラ子さんがいるから、この街へ髪を切りに来るのが楽しみになっている。次に髪が伸びるのは暑い7月末か8月だろうから、会うのは厳しいかな。
散歩と散髪を終えて平山に帰ってきた。自宅へ向けていつもの道を歩いていると、道端の猫民家で1匹寝ているのを発見。
恐らく初めて見かける長毛ブラウンタビーポイント。この家の前を通ると、時々猫の鳴き声が聞こえてくるが、草木が鬱蒼としていて実物を見つけられることは多くない。こいつも次いつ会えるか分からない。