今日の散歩はまともに雨にぶち当たって、買ったばかりのカメラが壊れないか冷や冷やしながらの撮影となった。このブログでも何度か触れているように、猫が引っ込んでしまう気象条件の最たるものは強風で、雨の場合はそれほど影響を受けない。個体にもよると思うが、猫というのは我々が思っているほど濡れることを厭わないようだ。ただしそれはもちろん程度問題で、恒温動物である以上、体温保持に影響のあるような濡れ方が禁忌であることは言うまでもない。
今日は雨が強くても散歩には出るつもりだったので、7時すぎに起きて8時半前に家を出た。行き先は某巨大神社で、そこからどこへ向かうかは雨足を見て決めるつもりだった。最初に立ち寄ったのは神社下の猫アパートで、キジ白マダムが雨見を洒落込んでいないか探してみたが、婆さんの部屋の玄関扉が閉じられていたので、そもそも外に出ていないようだった。崖線沿いに建つ神社付近を諦めて、かつての南拝島駅へ至る猫ロードを当たってみたがどこも不在。ようやく1匹目に出会ったのはスタートから20分後のことだった。一昨年の秋口にもまったく同じ場所、アングル、天気で写真を撮ったことがあるが、猫は別猫。
地上から得体の知れないもの(カメラ)を向けられて、きょとんとしている。
この雨はこのあとも3時間ほど降り続くことになる。それを予知しているのかいないのか、庇の下でじっと待っているのが1匹。
「君は忘れたかも知れないけど、僕は君のことを覚えているんだ。手ぶらで来て写真だけ撮って帰った人だろう?」
……というようなことを言われたかどうか定かではないが、2年ほど前、この子がまだ子供のころに会ったのは事実。雨の中、お母さんと思しき猫と一緒にねぐらに戻ったところを見かけたことがある(こちら)。
某巨大団地に到達したのは9時半。雨が強くなったせいか、見える範囲にいる猫はごく少数。こちらの三毛は台湾的な寛ぎ方をしている。
「あなた、三毛を見ると誰でも可愛いとか美人とか言ってるそうね。どうせお世辞なんでしょう」
小さなほこらからこちらを見ているキジ白はお母さん。数匹の子猫たちが団子になっていたが、あっという間に逃げてしまって、とどめにシャーかまされたところ。
子猫の様子を見に行きたいけど、ここは駅からかなり離れているんだよなあ。
雨は弱くなったがお腹が空いてきたので、拝島駅に出て電車で帰ることにした。先日も通ったばかりの旧々々居付近で11日ぶりの二毛。
前回は気づかなかったけど、君は首輪をしているんだね。車に気をつけなければいけないよ。
11日前の散歩とは逆順で、次の猫は曲がり尻尾のキジ白お嬢さん。
正面に立ったらにゃあと鳴いた。巻いた尻尾に簪のようなものが挟まっていた。
散歩を終えたのは11時すぎ。豊田からバスに乗り、いつもの道を家に向かって歩いていると、定点の猫拠点に2匹の三毛がいた。
ここに2匹の三毛が住んでいることは知っていたが、揃って見かけるのは初めてかも。姉妹か母娘かな。
崖下には相方の鉢割れまだら君もいた。全員集合するのも今回が初めてだと思う。
あと、最後になったが、このブログは今日で開設6周年を迎えた。俺もだいぶ年を取って体力的な衰えを感じるようになり、持ってあと一年くらいかなという気持ちになっている。かっちりどうするか決められないが、一年後の今ごろはきっと今日と同様に蒸し暑く、続けることに今以上の困難を感じていると思う。あと、親しい猫に仮の名前をつけるのはおしまいにする。