今日は退勤直前に急ぎの仕事が入ったため、ちょっとだけ残業して、職場を出たのは10時半だった。天気は良かったが、お昼近くになると猫たちが寝てしまうので、なるべく早く散歩を始めたい。なので、今日は職場を出てバスに乗るまでの間、丘陵地帯に広がる団地を歩いてみた。長く歩くと疲れてしまうので、次のバスまでにするつもりだったが、3匹の猫に会えて、結果的に1本見送ることになった。
野良猫然としたキジ白。奥の茂みから「にゃあ」と呼ぶ声がして、引き寄せられるように行ってしまった。どうやら恋人が待っているらしい。
この辺りで時々見かける茶トラ白だった。近寄ると「にゃーん」と「シャー」を交互に繰り出すムズカシ子ちゃん。相方のクリーム猫はいないかなと思って周囲を見回すと……、
散歩本番は京王相模原線の多摩境からJR横浜線の相模原まで。夜勤明けにはやや重い距離だが、ぽつぽつと猫が出ていて、疲れよりも楽しさが先に立つ。いつもこんなんだったら10年続けられるのになーと思いつつ、とあるマンションの駐車場でキジトラ発見。
キジトラの視線の先にも猫がいたんだが、カメラを向けた途端、見えなくなるまで逃げてしまった。残念。
境川の崖線から脱出すべく、緩い坂道をとぼとぼ上っていると、柵の向こうの荒れ地に猫影が見えた。
正午を知らせるチャイムが流れ、なぜだかげんなりして歩みを速める。とある猫拠点に差しかかると、民家の壁際で毛繕いしているのがいた。
おお、君は去年の8月にも見かけた麦わらさんだね。元気そうで何より。
きりっとした顔立ちの美人さん。指を差し出すと一瞬迷う表情を見せたが、すぐに思い直して、民家の裏に隠れてしまった。
痩せぎすの茶トラがこちらを眺めている。近寄っても大丈夫かな。
あらま、この子は近所のキジ白ちゃん。しばらく見ないうちに彼氏できてたのねー。
キジ白は割とタイプの子。印象に残っているのは去年3月の写真で、一時は職場のパソコンの壁紙になっていた。
5.4km、1時間半にわたる散歩の最後に見かけたのは、日差しを避けてお休み中のサバ白。ただし引いた写真では分からないと思う。
これはきっとベッドなのだよな。以前、トイレで寝てるって言って怒られたことあったからな。これはベッド、これはベッド……。
最後の猫は片倉〜京王片倉の乗り換えで見かけた子。巡回の途中で縁側を嗅ぎ回っているところ。
何かに満足したらしく、尻尾が水平にぴーんとなった。何に満足したのかは分からなかった。