日勤前の散歩は今月3日以来。朝5時に起きてみると想像以上に真っ暗で、今朝はそんなに曇っているのかと思って一瞬がっかりしたが、よく調べたら日の出まで1時間半近くもあるのだから、暗いのは当たり前なのだった。
気温が2.5℃で底を打った6時前に家を出た。早すぎることは承知していたが、今日の散歩地である矢川~谷保はそうしないと時間が足りない。南武線沿線をゴール地点にすると、稲田堤を経由して多摩センターへ向かうことになり、距離が嵩んで時間がかかるからだ。
最初に立ち寄ったブアイソーズ公園に猫影はなく、第二宴会場には何匹かいたものの、朝食は当分先と見えてどれも生気がなかった。日の出から20分後じゃ暗いし寒いし仕方がない。霜が降りていないだけまだマシとも言えた。
こちらに気付いて顔を上げたキジ白。俺も美味しいものは持ってるけど、家の人がくれるなら、そちらを待った方がいいね。
矢川から谷保というと、かつてなら木道の公園に住む白と黒白に会うのが定番だったが、2014年の暮れを最後にどちらも姿を見なくなった。公園の改修工事が始まる前のことであり、どこかで元気にしてくれていればいいんだが、確かめる術はもうない。その代わりというか、今朝はこのコースでとても久しぶりに新顔を見かけた。
新顔つってもフレッシュな感じではないけれども。ここは滅多に通らないコースだからなあ。
「写真を撮る」という行為が分からないキジ白は、餌をくれるでも襲ってくるでもない人間を、怪訝そうに眺めている。
とある公園にたどり着くと、花壇で灰白猫がぽつねんとしていた。
そこじゃ撮りにくいなー。ちょっとだけ出てきてくれるとありがたいんだけどなー。
出てきてくれたのは良かったが、そのまま目の前を通り過ぎて、空き地の奥で止まってしまった。ちなみにこいつは顔見知り。会うのは4月下旬以来。相方の黒白は見なかった。
散歩で見かけた猫は以上の5匹。最後の1匹は稲田堤の乗り換えで発見した。
塀を背もたれにして毛繕いしていた黒白。もともとここには病院が建っていたが、少し前に移転して更地になった。今年の春、一度だけここで猫を見かけたことがあり、更地になったんじゃもう会えないだろうと思っていたが、普通にいたんだな(しかも同じ子)。
……と思っていたら、退路がここしかなかったらしい。この直後、フェンスの下の隙間をくぐって、ものすごい勢いで逃げて行った。