今日は引っ越しの準備の一環として、最も手間のかかる2階和室(という名の物置部屋)の整理をしていたので、猫関係業務はお休みした。
今日紹介するのは台湾猫旅3日目(11月14日)、高雄散歩の後半編。高雄というのは古くから栄えた港町で、かつて街の中心部と港湾地区を結ぶ高雄臨港線という貨物線があった。戦前からの主要輸出品目の一つだった砂糖が衰退し、鉄道貨物の斜陽化も手伝って、風前の灯だったこの路線の最後の区間(高雄〜前鎮車場)が廃止されたのは、今回の猫旅のわずか1ヶ月半前のことだ。できればひと目列車の走るところを見ておきたかったが、2017年1月に高雄を訪れた時は、偏頭痛になりかけだったのに加え、PM2.5がひどく、気力が萎えてしまって無理だった。この日、念願叶ってようやく線路端に立てたわけだが、すでに路盤の改修が始まっていて、貨物線時代の面影はなかった。高雄臨港線の廃線跡は、路面電車に移行することが決まっているのだった。
いつもいつも前説が長くて申し訳ないが猫に免じて勘弁。
後半1匹目は仏具屋さんの黒白。不意にカメラを向けられて、線路端から自宅へ逃げ帰ったところ。
工事中の線路端に黒白がもう1匹。きっと猫の遊び場になっていると思っていたよ。
新しい軌道もすでに猫の縄張りになっているようだ。架線がないのはバッテリーで走る路面電車だから。停留所に止まっている数十秒間で急速充電するそうだ。
線路端から離れて裏路地に入ると、薄暗い空き地の奥でまったりしているのがいた。
カゴも居心地良さそう。ステップで香箱を組んでいるのもよく見かけるし、スクーターって猫のための乗り物のような気がしてきたよ。
まだ9時を過ぎたばかりなのに、気温は26℃を超えている。これからもっと暑くなることが分かっているのか、猫は日陰から出てこない。
地面には逃げかけのキジ渦もいて、最後を飾る猫は3匹に訂正。このあと俺は西子灣から高雄捷運に乗り、左營で高鉄に乗り換えて彰化へと向かった。この日は高雄からぐっと北上して、最終的には新竹へ至るという不自然なルートを辿る。次の猫散歩は炎天下の彰化県田中鎮から。