台湾の東西南北の猫(12)


田中鎮の猫

 昨日に続いて台湾猫旅の3日目(11月14日)を。
 昨日の記事では、朝の高雄市内で2時間半の散歩を堪能し、左營から高鉄に乗るところまで紹介した。7時にホテルを出発してから飲まず食わずだったので、左營駅で駅弁を買い込み、列車の発車と同時に食事タイム。台湾の駅弁は基本的に排骨飯であり、注意して食べないと、硬い豚の骨にやられてひどい目にあう。俺は初めてこの料理を食べた時、「排骨」すなわち骨は排除されていると思っていて、盛大にガブっとやって歯が折れそうになった。もともと食べるのが遅い上に、骨を警戒しながらだったため、ノロノロやっているうちに50分が経過して、列車は彰化に着いてしまった。
 高鉄の彰化駅と台鉄の彰化駅は25kmも離れていて、両者の接続性はまったくない。次の目的地である車埕へ向かうには台鉄に乗り換える必要があり、それには2.4km離れた田中駅を利用することになる。そんなことなら高鉄の駅名を新彰化とでもして、混乱を避ければいいのに、高鉄は駅名に関しては頑なに原理主義を貫いている(苗栗とか)。
 まあそんなわけで、この日二度目の散歩は、高鉄彰化駅~台鉄の田中駅と相成った。気温はさらに上がり、11時半のスタート時点で27.5℃ほど。照り返しの強い田舎道をとぼとぼ歩いていると、道路脇の農家から2匹の猫が出てきた。
田中鎮の猫

 キジトラとキジ三毛の組み合わせ。夫婦者かな。
田中鎮の猫

田中鎮の猫

 こんな天気でよく出てきたねえ。俺もう熱中症になりそうだよ。
田中鎮の猫

 スクーターは通らないし人通りもまったくない。2匹の猫はすっかり寛いでいる。
田中鎮の猫

田中鎮の猫

 結局この日の気温は29.2℃まで上がった。ほどほどに曇ってくれれば、もう少し丁寧に探せたと思うが、リュックを背負って歩き回るのはそろそろ限界。どこか涼しいところで休まないと死ぬと思い、先を急いでいると、煉瓦にもたれて休む猫を発見した。
 うーん、でもなんか不自然。
田中鎮の猫

田中鎮の猫

 やっぱり! 尻尾の角度がおかしいと思ったんだよ。
田中鎮の猫

 しかし次の瞬間、子猫は逃亡(2匹いた)。お昼休みを邪魔された母は抗議の眼差し。
田中鎮の猫

 今回の猫旅は子猫率が高い。洗濯物の下の小さな茶トラが分かるかな?
田中鎮の猫

田中鎮の猫

 入れ替わりで様子を見に来た二毛の妹。なるほど、サビ色って枯葉と影のコントラストに紛れるんだね。
田中鎮の猫

 「ご名答ー!」
田中鎮の猫

 田中から乗った莒光号は、わずか6分で集集線の乗換駅・二水に到着した。当初は14:40発の車埕行きが出るまでの間、二水駅の周辺で猫を探すつもりだったが、6分の乗車時間では疲れが取れず、かといってコンビニのイートインやカフェに留まるのは時間がもったいない。こういう時は「移動しながら休む」のが俺の旅の掟であり、予定より1本前の列車に乗って車埕へ向かうことにした。台湾の乗り物の多くは過剰なくらい冷房を効かせている。火照った体を車内で冷やし、たっぷり水を飲めば、充分休憩になるはずだ。
 そして50分後、果たして俺は、車埕の山の中で復活を遂げていた。
水里郷の猫

水里郷の猫

 ゴミの隙間から覗いていた黒白。こちらが猫好きと悟ったのか、恐る恐る近寄ってきた。
水里郷の猫

水里郷の猫

 長い階段の下からも1匹現れた。物音を立てたわけじゃないのに、どうして分かるのかな。猫同士のテレパシーがあるのかな。
水里郷の猫

 脇目も振らず、一直線に登ってくる。
水里郷の猫

水里郷の猫

水里郷の猫

 因為是很難得的機會、你吃日本製造的豪華貓乾乾嗎? (せっかくの機会だから、日本製高級カリカリでも食べる?)
水里郷の猫

 「我也想吃!(私も食べる!)」
水里郷の猫

水里郷の猫

 南投県水里郷の山中に位置する車埕駅だが、標高は330mほどで意外に大したことはない。写真正面には堤高61mの明潭ダムがあり、さらに山を越えれば有名観光地の一つである日月潭に至る。
水里郷の猫

 この子は人懐っこくて、行く先々について回るが、お腹が出っ張ってしまって痛々しい。死亡した胎児が子宮内に留まる、稽留流産というやつだろうか。
水里郷の猫

 落ち着いた傍らには旦那と思しき猫がいた。優しそうな旦那で良かったね。
水里郷の猫

 この日の散歩はこれでおしまい。
 当初組んだ旅程では、このあとさらにバスで山奥へ分け入り、翌11月15日の朝は日月潭の湖畔を散歩する予定だった。ところが出発の1ヶ月ほど前、ウェブで台湾旅行ガイドを眺めていたら、新竹県にとても良さげなスポットを見つけてしまい、どストライクの11月中旬が見ごろだというではないか。行くなら今しかないとの思いに駆られ、日月潭をキャンセルして新竹を捻じ込んだ結果、夕方の気動車で田中に戻り、16:51発の莒光号に2時間半近く揺られることになったのだった(続く)。
水里郷の猫

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