昨日の奥多摩猫散歩の続きということで、山間の集落の猫たち。昨日最後に載せた天空のキジトラが下りてきたので、アップで撮っといた。
この日は何人かの集落の人と立ち話もできた。急坂に面したこの巨大な民家は築何百年なのか、家の人もよく分からないほど古いらしい。いちばん右側の建屋は兜造といって、養蚕に適した構造になっている。かつては茅葺屋根だったが、手入れが困難なのでトタン板を被せてあるそうだ。
そもそも現在の日原街道(都道204号)ができる前は、氷川から日原へ行くにはこの家の前の細い坂を登り、集落を抜けて険しい山道をただひたすら歩くしかなかった。日原から先は秩父との往来もあり、その歴史は室町時代ごろに遡るという説もある。何気なく猫と戯れている頼りなげな細道には、気が遠くなるほどの歴史が詰まっている。だから奥多摩は面白い。
……などと考えると、なんだか貴重な血筋の猫に見えてきたりして。
そろそろバスの時間なので、おいとましようと坂道を下りていたら、最初に会った猫たちが見送ってくれた。ここはほかの集落とは分断されているので、この子たちは養蚕農家の「猫神」の末裔かも知れない。
奥多摩駅行きのバスに乗って、終点の手前で途中下車。再び散歩を始めてほどなく、階段の上で昼寝中の三毛を見つけた。
若いのか年取ってるのかよく分からないキジ三毛。起こして悪かったね。
旧道の細い道を行くと、民間の玄関先に茶色いの発見。クラシックタビーだね。
そしてようやく駅前に到着。商店の店先で黒白2匹が店番していた。
家に帰ったのは13時前。屋根の上でシャム混1号が昼寝していた。