過去の記事で何度か紹介したことのあるカリフォルニア大学獣医遺伝学研究所(UC Davis VGL)の動物遺伝子検査。猫に関しては主に被毛の形質や遺伝性疾患の検査を行っていて、我が家の2匹も以前ここで毛色の遺伝子型を調べてもらったことがある。今日は朝のうち何もすることがなくて暇だったので、何か目新しい検査項目はないかと思って久しぶりにウェブサイトを開いたら、親子関係の検査がメニューに加わっていることに気づいて興味が湧いた。マコちゃんは家族まとめて保護されたので親子関係がはっきりしているが、サチコは家族とはぐれてうちに来たので言わば天涯孤独だ。当時住んでいた新秋津の家の近所には数多くの黒猫とキジ猫を輩出する猫屋敷があり、サチコも恐らくそこの出身だろうと睨んでいるが確証はない。その猫屋敷は数年前から空き家になっているが、周囲で黒猫を見かけることが今でも時々あって、サチコの血縁者ではないかといつもドキドキしながら見送っている。何しろあの辺りの黒はどれもサチコによく似た中途半端な長さの尻尾をぶら下げているのである(一例)。
20歳にもなるサチコの親や兄妹はもうこの世にいないだろうが、甥や姪、大甥や大姪、もしかしたら曾姪孫や玄姪孫が今もあの街で暮らしているのではないか。UC Davis VGLのウェブサイトを見て、親子関係だけでなく、兄弟やそれ以遠の親等関係の有無を調べられたらいいのになあと思い、ダメ元で問い合わせてみたというお話。返信はまだ来ない。
今日紹介するのは新宿のサファイアちゃんその他数匹。所用のため午後から高田馬場へ出向き、その帰り道に新宿まで散歩して18時すぎに帰宅した。
学校帰りの子供たちで賑わう通りから横丁に入り、サファイア邸の勝手口を覗いてみると、鋭い眼光の三毛が周囲を睥睨していた。
この子は2月末にも近所の公園で見かけた子。もしかしてこの子がサファイアちゃんの姉妹かな。
こんにちは、お母さん。今日は所用のついでに寄らせてもらいましたよ。
この子はサファイアちゃんのお母さんで名前はベル。先月来た時に近所の婆さんが教えてくれた。
サファイアちゃんは所定の位置にいた。ひと月半ぶりなら余裕で思い出してもらえるね。
ここで3匹の猫が揃うのは初めて。猫を探すならこれからがいい時間なんだろうな。
そこへ兄妹と思しき小学生が現れて、2年生ぐらいの妹が猫たちの名前を教えてくれた。やはりこの子はサファイアちゃんのお姉ちゃんでカミナリというそう(すごい名前だな)。
3匹揃ったサファイア一家を小学生兄妹に任せ、俺は一路新宿へ。16時を過ぎてるのにまだ寝てんの。
細長い区画を二回りして戻ったら起きていた。この子も先月会ったばかり。
日が傾いて暗がりが広がる黒煙邸の路地。あそこに見えるのはもしかして相方の三毛ちゃん?
ずいぶん久しぶりだねー。しばらく見なかったから、黒煙ちゃんのあとを追ったのかと心配していたんだよー。
前回見かけたのは去年の6月14日。1年会わないうちにだいぶくたびれた印象で、前足の関節の曲がり具合からすると少なくとも15歳ぐらいにはなっているように思う。路地の奥には例によって武蔵がいたが、いつものように見つめ合うこともなくどこかへ行ってしまった。この様子だと今後もそうそう外には出てこられないかも知れないなあ。