天気予報で快晴と出ていた貴重な日をどう使うか悩んだ結果、昨日は朝から出かけて三浦の漁港へ行ってきた。できれば年に二回、春と秋に訪れたいと思っている場所だが、去年の夏以降は引っ越し準備などで遠出する余裕がなく、ほぼ1年ぶりの訪問となった。
何の縁もない三浦半島の先端を何度も訪れることになったのは、自然のままの海を見たいと思ったことがきっかけだった。多摩の奥地から海へ行くとなると、川崎あたりが最も近くて行きやすいが、俺が見たいと思う風景とはだいぶかけ離れている。外房線で九十九里に出れば、間違いなく天然の海岸が見られるはずだが、猫を探すとなると、あまりにも冗長すぎて気が遠くなる。色々調べてようやく見つけたのが三浦の小さな漁村だった。
初めて訪れたのは2014年の春。浜辺で猫に会えただけでなく、開花の時期を迎えたハマダイコンの花が見事で、俺はこの場所がとても気に入った。しかもあとで調べたら、ハマダイコンというのは花がきれいなだけでなく食用にもなり、調理次第ではかなりイケるというではないか。試しに何本か収穫して食べてみようと思ったのが、昨日の三浦行きを決めたもう一つの理由だ。
夜勤明けの翌日に早起きするのは辛いが、そんなわけで頑張って布団から這い出て、分倍河原から川崎行きの電車に乗ったのは6:16。京急川崎から京急の特急に乗り、目的地に到着したのはちょうど2時間後の8:16だった。朝のうちは南武線の快速も京急の快速特急も走っていないので、予想よりだいぶ時間がかかってしまった。
駅前のキジ白も1年ぶり。元気にしてたかー。
朝早ければ商店のシャッターに張り付いているが(一例)、この日はすでに店が開いていて、ねぐらへ戻るところだったようだ。ここにはもう1匹、馴染のキジ白がいるはずだが、一昨年の秋を最後に見ていない。
椰子の木の向こうに富士が見える猫拠点。黒が2匹、思い思いに日に当たっていた。
転がる黒とは対照的に、こちらの黒はついて離れない子。前回会った時は始終鳴きっ放しだった。
自分から近寄ってきたくせに、黒白はとても臆病で、近寄る素振りを見せると全力で逃げてしまう。
海を見渡す高台にはキジ白。猫はほかにも2〜3匹いたと思うが、どれも逃げてしまってダメだった。
右耳に切り欠きがあるのは、最初に転がっていた黒。こいつも触れるほどは人懐っこくなかった。
椰子の木の猫拠点は盛況だったが、あまり遅くなると暑くなって猫が日陰に入ってしまうので、そろそろ漁港へ向かうことにした。ハマダイコンの花咲く砂浜に果たして猫影はあったのか、詳細は次回の記事で明らかに!