激しい雨とともに梅雨入りしたので、当分の間は雨見の散歩を覚悟していたが、入梅3日目の今日は何となく晴れて散歩日和となった。夜勤のため日中帯に歩かなければならなかったが、猫にとっては今ぐらいの気候がちょうどいいのか、割とたくさん見つけられた。
散歩コースは立川から高松までの4.9km。土曜日ではあるが立川北口の人の流れは各種ショッピングモール方面に偏っているので、俺の歩くコースにはあまり影響がない。
本題に入る前に自宅近くの猫を1匹。顔見知りの黒白がお昼寝前の毛繕いをしていた。
立川駅を出発したのは12:20ごろ。近いうちに人妻三毛ちゃんを探しに付近一帯を歩くつもりでいるが、日中帯にそれをやっても見つけることは難しいので、今日は見送って上矢印邸を目指した。
いるかなー。
大きな鉢を前にして佇んでいたのは相方の黒白。ちょうどお昼ご飯を食べ終えたところだったみたい。
醒めた目の上矢印ちゃんとは対照的に、陽気な性格の黒白。この子は仮の名前をつけるタイミングを逸したなあ。
どこからかくぐもった猫の鳴き声が聞こえてきて、誘われるように立体駐車場を覗いてみると、はるか向こうに白い猫影が見えた。
黒いのと対峙していた。恋なのか威嚇なのか、黙ってしまったので分からずじまい。
今日は割としゃんとしているのが多いが、普通はああなる時間帯。
キジトラの言う通り、スタートした時は空が明るかったのに、少し前から頬や腕に雨が当たるようになっていた。彼らのことだから、きっと音で分かっているに違いない。
本降りになる前にメシ食わせろと、後ろの窓に向けて鳴いていた。
砂利の路地に佇んでいたのは古参の茶トラ。元気にしていたようで何より。
長いこと空き地だった旅館の隣の草むらは整地され、分譲住宅が建つことになったようだ。隻眼の茶トラは縄張りの変化を予見しているのか、あちこち嗅ぎ回っていたのだった。
こちらも嗅ぎ回り中。梅雨どきは湿気で空気が匂い立つので、不審な匂いを感じやすいのかも。
碁盤目路地の住宅街。関西風に言えば筋、アメリカ風に言えばアベニュー的な道路に猫が1匹ぽつねんとしていた。
南北筋にいるのは割と珍しいね。たいてい横丁でこそこそしてるのに。
その横丁の民家の玄関先では、キジトラと玉ねぎが密やかにしていた。ここはそんな猫がたくさん住む街。