一昨日は約1年ぶりに水上の猫たちを訪ね、さらに足を延ばして国境の長いトンネルを抜けるなどしてきたが、諸々の事情により当日どころか翌日もブログの更新を休むことになってしまった。その理由の一つは水上を散歩中に右足首を挫いたことで、遥か前方の屋根の上に猫を見つけて視線を釘付けにして歩いていたら、道路の穴に嵌まって思いっ切り捻ってしまった。もう一つは10日ほど前から妻が腰痛を訴えていて、ここ両日はそれが悪化して介助が必要だったこと。さらにそこへ俺の偏頭痛までぶち当たって動く気力が失せていたことなど。妻が通っていた整形外科の治療方針に疑問があったところへ、都合よく(?)俺が足首を痛めたので、夫婦ともに俺のかかりつけの整形外科で診てもらうことにして昨日は一日が潰れ、今日は自分の偏頭痛で生ける屍と化していた。ちなみに痛めた足首は靭帯損傷だそうで全治2週間との診断だった。猫を探し歩くのは構わないが、階段や坂道は避けるようにとのお達しを受けた。
……で、今日紹介するのはその水上ではなく、時系列に従って今月16日〜17日の猫旅で見かけた子たちが先になる。初日の銚子から2日目の大洗と、今まで4回に渡って紹介してきたが、それも今回が最終回。この日、8時に大洗駅をスタートした散歩は町内をあっちふらふらこっちふらふらしたのち、10時すぎになってようやく那珂川右岸へ到達。そこに架る立派な橋を渡れば、一昨年12月に那珂湊駅からスタートしてヘタレた左岸へ到達し、行政区域も大洗町からひたちなか市へと変わる。
写真はそれより少し遡って、大洗町内を抜ける前に見かけた猫たち。日だまりで茶トラが休んでいるのが分かるかな。
もう気づいているみたいだけど、日差しが気持ち良すぎて目が開かない。
完全に気づいているけど、やっぱり日差しが気持ち良すぎて目が開かない。昨日は風が強くて寒かったからね。
後方のキジトラは宥めてもすかしても動かず、仕方がないのでこちらから近寄ったら逃げてしまった。
サバトラも少し離れた場所で様子見モード。そこへ家の人が出てきて、ほかにも何匹かいるんだよと教えてくれた。
那珂川を渡ってひたちなか市に入ったのは10時半で、散歩開始から2時間半が経過。相変わらず天気は上々だったものの、ゴール地点である那珂湊駅までの間に見かけたのはデート中と思しき2匹だけだった。前回ヘタレた時も2時間の散歩で見かけたのはわずか2匹だったし、もともと那珂湊というのは猫の少ない土地なのかも知れない。
まあこれから君たちは恋の季節なので、数を増やすチャンスではあるけどね。
3時間半、11.7kmに及ぶ散歩を終えて那珂湊駅に到着したのは11時半。当初はここでゆっくり休んで昼食でもと思っていたが、後半で苦戦したのでもう少し粘りたい。都合のいいことに、ちょうどそこへ11:33発の阿字ケ浦行き下り列車が入ってきたのですかさず乗車。那珂湊より先へ進むのは2008年6月以来だったが、長閑な沿線風景は当時とさほど変わらず、車両だけが新しいもの(それでも1998年製)に変わっていた。2008年に乗ったキハ22と称する1962年製の車両は9年前に引退し、現在は終点の阿字ケ浦駅構内で保管展示されている。猫は辛うじて1匹だけ見かけた。
奥に広がるのは太平洋。
逃げ腰の白を何とか宥めてアップを撮影。この毛並みは飼い猫だろうな。
身体にくっついているのは植物の種だろうか。人に飼われていても、外に出る以上は種子散布者としての使命を果たしているのだなあ。
阿字ケ浦12:40発の上り列車で帰途につく。終点の一つ手前の工機前〜勝田が最後の散歩となり、昭和の香りを残すうらぶれた歓楽街では2匹の猫に遭遇した。
キジ白が腰を浮かせる場面はあったけど、位置を保ったまま接近に成功。お騒がせして済みませんね。
2日間に渡る小さな猫旅はこれでおしまい。ひたちなか市内ではさほどの猫に会えなかったが、念願の大洗〜那珂湊を歩いて景色を堪能できたのはとても嬉しかった。また、ひたちなか市は干し芋の生産高が全国でもダントツ1位という土地で、たまたま製造の最盛期だったことから沿道ではたくさんの直売所を見かけた。お土産に買って帰った干し芋は美味しくてあっという間になくなってしまった。大好きな干し芋を生産者ごとに「利き干し芋」するのも面白いし、猫とは関係なしにまた訪れる機会はあるかも知れない。