妊娠中の母猫ごと保護されたマコちゃんと違って、サチコはある日突然我が家の庭に現れたので、正確な生年月日が分からない。2003年8月当時、生後2ヶ月ほどに見えたことから6月生まれと推定し、現在の年齢は16歳2ヶ月ということになっている。
そのサチコ、1年半ほど前から度々トイレではない場所にうんちするようになった。手のひらに乗るような子猫がそんな年齢になったかと、当初は感慨に耽っていたのだが、ここのところそれが頻繁に起きる。小柄で若く見えても、人間換算で80歳だからそれなりに耄碌している。年齢には抗えないのだから仕方ないと思っているが、どうやら妻は俺とは違う見解らしい。曰く、「サチコは本当はボケてなんかなくて、確信犯でやっているのではないか。居間にいても台所に立っていても『猫缶くれー』と鳴き続けて、私が根負けして食べさせると、その日は粗相しない気がする。もしかしたらサチコは、猫缶を出してもらえない時、抗議のためにわざと粗相しているのではないか。その証拠に廊下や階段でうんちをすることはあっても、おしっこはちゃんとトイレでしているではないか」。
んなことあるかと最初は思ったが、サチコは猫の中でもとりわけ賢いので、まるっきり考えられない話でもない。検討の結果、猫缶を出す日と出さない日を設定して、うんちとの相関を調査することになった。この実験の成否は、妻が「猫缶くれー」の圧力に耐えられるかどうかにかかっている。
台風一過のフェーン現象で「体温並み」の気温が予想されていたが、幸いなことに今日は日勤で、涼しい空気の残る朝のうちに散歩できた。家を出たのはいつもよりだいぶ早い5:35だったが、近所のキジ白5号はすでに定位置でスタンバっていた。
しゃがんで写真を撮っていたら、しずしずと近寄ってきて、カメラバッグに頭を擦り付けてきた。もう少しで両思いだな。
今朝の散歩コースは拝島駅から某巨大神社まで。キジ白3号の家の前で舌を鳴らしたら本人が飛び出してきた。背後に建つ真新しい家はマンションだった場所(4年前の様子)。縄張り激変でも平気そうで良かった。
日差しが強すぎて写真が撮りにくかったので、日陰に誘い込んだところ。
前回は紫陽花が咲いていたね。今日は暑くなりそうだね。
キジ白5号、3号と続いたので、4号にも会えることを期待したが、相手が猫ではそう都合よく運ばない。次に見かけたのは顔見知りの灰白だった。
鼻筋に袈裟懸けの引っかき傷がついている。いつも寝てるかご飯を待っているかなので、アクティブなところを想像できないな。
先々月も猫を見かけた民家の屋根に、今日も同じ毛色の猫がいた。
耳朶に皮膚病の兆しが見て取れる。下段の子も同じ症状のようなので、真菌性の皮膚病かも知れない。
……などと考えながらもう一度中段を見たら、小さいのが1匹増えていた。
あれはどちらも常駐の茶猫。地面にいるところを久しぶりに見たかも。
巡回から戻った長毛三毛が驚いて固まっていた。まさか俺がいるとは思わなかったらしい。
歓迎されていない空気にやられて、そそくさとその場をあとにした。